ブリット | アッシュのブログ

ブリット

カーチェイス映画の先駆け「ブリット」です。


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こんなサンフランシスコの街中で、


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こんな感じでマジ速いスピードで追いかけます。

この速さ、リアルな風景、そしてマックイーンが実際に運転している。ガードレールには本当に結構なスピードで当たってる。それをとらえるカメラは、車に乗っているレベルか、それよりやや低い視線に位置して臨場感を煽ります。
これが1968年当時としては非常に斬新だったわけです。

この撮影においては、1枚目のシーンでは車内、2枚目は撮影車の車体前部にカメラを備えていますね。
カメラとカメラマンが乗れる席を最前部に備えた撮影車をこれ用に作ったのでしょう。

本当はいっぱいキャプチャを貼れると説明しやすいのですが、興味を持たれた方はぜひ本編を観ていただくということで。


本当は黒のダッジ・チャージャーに乗っている2人組が、マックイーン演ずるブリットのマスタングを尾行していたはずが、途中で見失って、あれあれ~?と思っていたら、バックミラーの中にマスタングが現れるという展開。

そして、有名なシーンですが、信号で止まったときに、チャージャーを運転していた黒縁眼鏡くんがシートベルトを締める。そして突然の猛スタート。
左の車列の前に強引に割り込んで左折してまこうとするのですが、マスタングも負けずについてくる。

サンフランシスコの階段状の坂道を下る下るw
よく見ると同じ車が位置を変えて何度も映っていたりしますが、そこは気づかないふりでよろしく。
実際の街中で、車が宙に浮くほどの速度で走らせて撮影したのはこれが最初でしょう。

郊外に出てからのスピード感が、このチェイスシーンの迫力をさらに高めます。
日本のカーチェイスシーンは、警察の許可の関係もあってスピードは控えめで無駄に蛇行を繰り返すというのが定番ですが、そういうお約束アクションとは臨場感が違います。

この映画のあとに、マッスル・カーを使った映画が何本も出てきたのは、紛れもなくこの部分の影響です。

この映画が無かったらどうだったかというと、きっと1970年頃までには誰かが作っていたに違いないと私は思います。昨日の記事で書いたように、これはアイディアや才能が作り出したものであると同時に、時代の産物でもあったはずだからです。


この映画の小さな見所は、バックミラーの使い方です。
一番有名なのは、見失ったマスタングがミラーに映るシーンでしょう。
サンフランシスコの坂で隠れていたマスタングが地平の下から出てくる。
その他にもミラーが映っているシーンはすべて工夫がなされています。
注意してみるとわかりますが、同じようなアングルで撮影しているのにミラーに黒縁眼鏡くんが映るときと、助手席のハゲオヤジが映るときがあります。つまり、ショットごとに顔を見せたい人を選んでミラーを調節して撮影されているんですね。
マックイーンの顔がミラーに映るシーンもありますが、これも、後ろから撮影したときに、前方を見せると同時に彼の顔を入れるためにミラーが調節されています。
芸が細かいのですよ。