妄想DVD屋さん | アッシュのブログ

妄想DVD屋さん

最近、洋画の格安DVDがたくさん発売されています。
500~1000円くらいで、主に50年代から70年代の作品です。

タイトルをみるに、マイナーだけれども一部では名が通っている作品も多いです。
3000~5000円くらいでDVDを買っていた人にとってはお得感があるでしょうね。
そもそも国内盤が出ていなかったマイナー作品が1000円札1枚で買えるのですから。

でも、これって本当に得なんでしょうかね?

こういう映画って、原盤は著作権フリーのもので、映画館貸し出し用のフィルムなんかをもとに起こしています。
安くて当然ですよね。


シロウトですが、ちょっと試算してみます。
わざわざ調べるのは面倒なので、きわめておおざっぱにいきます。
多分、間違いだらけwww


800円で3,000本売れるとして・・・

売り上げは、2400,000円。


まず、モノとしてのコスト。

ケースが30円/1個くらいでしょうか。
きりがいいところで100,000円としましょう。

パッケージのデザイン料と印刷費が150,000円。
DVDのプレス費用が50000円。
組立&シール、箱詰め、輸送して100,000円。

モノとしてのコストだけで400,000円。


続いて宣伝費。

ウェブサイトの製作・更新で、仮に50,000円。
会社と製品の簡単な紹介しかできないでしょう。

業者向けの宣材で50,000円。
まともなポスターやノベルティグッズなどはもちろんありません。
コピーとファックスです。

宣伝費で100,000円。全然使えませんw


原盤費。

現地に買い付けに行くようなコストはかけられないでしょう。
現地にいる業者を介して買い付けとなるかな。

原盤(真のマスターではなく、映画館用のフィルムなど)の所有者に支払う金額が、100,000円。
仲介業者に支払う金額が、100,000円。
通信・通関等の諸経費が50,000円。
契約関係の諸経費が50,000円。
原盤を現地でデジタル化して送るとして、それも込み。
リマスターや特典なんてありえません。

原盤の費用は300,000円。


字幕作成費。

原盤をチェックして翻訳。1時間半の作品として、20倍の時間が必要とみると30時間。
下っ端の翻訳者の人件費が60,000円。
チェックが入るとしてそちらが30,000円。
翻訳会社が150,000円。
字幕入れと調整で60,000円。

字幕は300,000円。


DVDのタイトルやチャプターを入れる費用が30,000円。
通販サイトなどに支払う経費が150,000円。
その他の雑費が50,000円。
売り上げに対する消費税が120,000円。
通販の送料負担が250,000円。

諸経費は600,000円。

その他の諸経費が、全体の経費の5%くらい発生するとして、100,000円。



残り600,000円。

事務所費用、人件費、その他一般の経費を考えると楽じゃないですね。
担当者が1月に2件こなす程度ではもたないかも。
コストが実際にはもっと安いのかな。

仮に権利関係でしくじって訴訟にでもなったら即終了です。


アメリカでの売値と、日本での売値のギャップが大きいのでどうかなと思ったのですが、儲かる商売じゃなさそうな気がします。
アメリカでも単品で売られるときは4~10ドルくらいみたいですし、製造・流通のコストが切り詰められないから難しいですね。