ゾンビ映画の系譜(1)
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド
ゾンビ映画と言えば、ジョージ・A・ロメロ監督のシリーズが代表格ですが、その第一作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(1968年)で、後の映画の原型がほぼ完成しています。
突如発生した死者の蘇り、情報もない中を逃げ惑う人々、立てこもってゾンビの群れに対抗する中での軋轢、襲われると伝染する、ゾンビ歩き、などなど。
「ナイト~」は、低予算の関係もあってモノクロ作品であり、音も静かで独特の質感があります。ほぼ素人の俳優を起用してドキュメンタリー風のタッチも交えて緊迫感を生み出す手法は後のロメロ作品で何度も使われています。
地球最後の男
この作品の直接的な先祖と見られるのが、「地球最後の男」(1964)です。
感染すると吸血鬼になる謎の病が蔓延し、ついに主人公以外誰もが吸血鬼になってしまったというところから始まる物語。
注目すべきは、ゾンビではなく吸血鬼としている点(ニンニクを嫌うなど、ドラキュラ映画の影響が色濃い)と、ヴィンセント・プライスが主演している点(AIPなどでゴシック・ホラーの主演が多かった)、そして、近未来を舞台とし、軍隊による治安活動などの描写が出てくる点ではないでしょうか。古いホラー映画と、後のゾンビ映画との橋渡し的な設定を見て取ることができます。
また、近未来においてただ1人が生き残るという設定は、冷戦のさなかでキューバ危機の直後という時期にあっては、現在よりも遥かに恐怖感を煽るものだったのではないかと想像します。
恐怖映画の歴史の転換点
この2作が転換点となり、古い恐怖映画から後のゾンビ映画へとつながっていくわけですが、この前後の流れをみてゆくといろいろ興味深いものがあります。
その辺りの話はまた後ほど。
余談
「ナイト~」は後にリメイクされました。基本プロットは同じながら、原作の質感を失った平凡な作品です。つまらなくはないですが。
「地球最後の男」も最近リメイクされました。ウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」です。
こちらはまだ見ていません。リメイクは別物になることが確実な作品だから、リメイクの意義が見えないんですよ。
最近はリメイク作品が多いわりに成功しているものが少ないように思いますし・・・。安易というか・・・。
リメイクには、先ほど述べたような過渡的作品としての意義はありませんし、時代背景も違います。
当然ながらヴィンセント・プライスも出ていません。
違いを挙げていくと、先の作品を成功させた要素が消えちゃうんですよ。
「アイ・アム・レジェンド」の出来栄えはともかく、リメイクである意味はなさそうなんです。
リメイクって、そういう点でも難しいですね。
ゾンビ映画と言えば、ジョージ・A・ロメロ監督のシリーズが代表格ですが、その第一作「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(1968年)で、後の映画の原型がほぼ完成しています。
突如発生した死者の蘇り、情報もない中を逃げ惑う人々、立てこもってゾンビの群れに対抗する中での軋轢、襲われると伝染する、ゾンビ歩き、などなど。
「ナイト~」は、低予算の関係もあってモノクロ作品であり、音も静かで独特の質感があります。ほぼ素人の俳優を起用してドキュメンタリー風のタッチも交えて緊迫感を生み出す手法は後のロメロ作品で何度も使われています。
地球最後の男
この作品の直接的な先祖と見られるのが、「地球最後の男」(1964)です。
感染すると吸血鬼になる謎の病が蔓延し、ついに主人公以外誰もが吸血鬼になってしまったというところから始まる物語。
注目すべきは、ゾンビではなく吸血鬼としている点(ニンニクを嫌うなど、ドラキュラ映画の影響が色濃い)と、ヴィンセント・プライスが主演している点(AIPなどでゴシック・ホラーの主演が多かった)、そして、近未来を舞台とし、軍隊による治安活動などの描写が出てくる点ではないでしょうか。古いホラー映画と、後のゾンビ映画との橋渡し的な設定を見て取ることができます。
また、近未来においてただ1人が生き残るという設定は、冷戦のさなかでキューバ危機の直後という時期にあっては、現在よりも遥かに恐怖感を煽るものだったのではないかと想像します。
恐怖映画の歴史の転換点
この2作が転換点となり、古い恐怖映画から後のゾンビ映画へとつながっていくわけですが、この前後の流れをみてゆくといろいろ興味深いものがあります。
その辺りの話はまた後ほど。
余談
「ナイト~」は後にリメイクされました。基本プロットは同じながら、原作の質感を失った平凡な作品です。つまらなくはないですが。
「地球最後の男」も最近リメイクされました。ウィル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」です。
こちらはまだ見ていません。リメイクは別物になることが確実な作品だから、リメイクの意義が見えないんですよ。
最近はリメイク作品が多いわりに成功しているものが少ないように思いますし・・・。安易というか・・・。
リメイクには、先ほど述べたような過渡的作品としての意義はありませんし、時代背景も違います。
当然ながらヴィンセント・プライスも出ていません。
違いを挙げていくと、先の作品を成功させた要素が消えちゃうんですよ。
「アイ・アム・レジェンド」の出来栄えはともかく、リメイクである意味はなさそうなんです。
リメイクって、そういう点でも難しいですね。