音小屋 woman ism
その日
久しぶりにマチタカ（ボイスミーね）と対バン
かれこれ何年前か
ボイスミーの初ライブから知っている
それから タカさんとマチコとは音楽で深い絆ができてると（思ってる）
一緒に飯食ったり飲んだり
それぞれ尊敬しあえる友人だ（と思ってる）
大幅にキャラクターチェンジした僕を見てほしかった
しかし マチコのお父さんが亡くなった
ボイスミーが出れないという情報を知る
力が抜けた
阿比留礼という気に入ったボーカリストと共に表現できた物を見せたかった
過去にボイスミーがジミヘンのリトルウィングをカバーしてくれた
あれは僕のリクエストだ
初めて聞いた時鳥肌がたった
くそ！ 俺に挑戦してやがるぜ！とニヤニヤしながら聞いたのを思い出す
おいおい！
俺はやられたらやり返す主義なんだけど
と言ってもしかたがない
家族が亡くなってライブもクソもない
たが タカさんが事情説明とお詫びで２曲歌うと聞いた
タカさん！
これは相方への愛だ！
と 胸が熱くなった
ところが
マチコは来た
時間ギリギリに来た
穴は空けられないと
そのプロ魂に軽く泣いてしまう
あかん！
今泣いたらせっかくのメイクが落ちてアリスクーパーみたいになるがな
我慢した
三人で仙台に行った際
僕の実家へ行き
姉に線香をあげてくれた
そんな二人を見るお袋の表情は一生忘れない
そして姉に手を合わせてるボイスミーの二人も一生忘れない
マチコは歌い終えた
いつも通りに
笑顔でステージを降り
ステージ裏
僕の顔を見た瞬間
彼女は泣いた
くしゃくしゃに泣いた
知ってるもんね
お互い 色々辛いの
知ってるもん
ホッとしちゃうもん
泣くのこらえた！
だってアリスクーパーみたいになるからね！
そして最後
僕達の出番
愛する彼女
ボイスミーの二人に
弾きたい！と思いました （くさい？）
ボイスミーは最高のミュージシャンであり最高の愛人です
いや 友人です…
マチコが連絡とれないくらいスーパーボーカリストになっても
タカさんが超絶テクニック金持ちベーシストになっても
僕がアル中ホームレスになっても
助け合えるという事です
食べ物には困らないという事です
グッジョブ
ボイスミー
