たとえ朝が来ても 北方謙三/著 角川文庫 ★★★☆☆

約束の街シリーズ第二弾

パートナー山崎に裏切られ、山崎を探しにきた波崎了が一人称として展開する。
波崎とは別に山崎を探すもう一つのグループ。姿を消す須田。須田を死なせまいとするソルティ。
山崎の裏切りの真相は何なのか?須田との関係は?
全ての謎が解け、事件が終わったとき波崎はソルティに問いかける。
「友達(ダチ)ってなんなんだ?」

自分の目的のためならば他者が傷つくことも厭わないといいながら、最終的には山崎を救おうとする波崎。
なんて奴だ、と思わせながら最後にイイ男で終わってよかった。

それにしても、久納一族の影響力の大きさがなんとも不気味です。
血塗られた血族の怨念。
トラブルは外からやってくるのではなく、久納の血が呼び寄せているといった感じです。

女性を口説くときに使ってみたい言葉
「こうやって、秘密をひとつずつ作っていく。小さな秘密でも、いくつか集まると大きくなる。つまり、二人の間に誰も入れなくなる、ってわけだ」