水曜の朝 午前三時 蓮見圭一 著 新潮文庫 ★★★☆☆

翻訳家で詩人の直美が死の間際に娘に残した4本のテープ。
それを娘の幼なじみであり夫である「僕」が文字におこした。
そこには彼女の秘められた恋と人生が語られていた。

ラブストーリーと思って購入した本ですが、恋愛小説というよりは恋愛を題材にした人間の生き方についての小説、という捕らえ方を僕はしました。

母親としてよりは女性として同性の娘に宛てたメッセージ。
その中心が恋愛であっただけです。

特に盛り上がりも無く展開してゆき、娘に宛てられたメッセージであるにもかかわらず、当の娘の受け取り方がはっきり描かれていないのはちょっと不満が残ります。

いろいろと人生について考えさせられたのは確かです。
もしあの時、違う選択をしていたらどうなっただろう?自分の気持ちに正直であったか?と。
そしてまた、人生なんてゲームみたいなもんさ、GOOLまでいろんな障害楽しみながら進めばいいのだから。
なんて考えたりもします。

そんなことを今書きながら、直美のメッセージはGOOLまで進んでしまった人間のものだからこそ意味があるメッセージだったんだと思ったりもします。

時間をおいてもう一度読んでみようかな。