上海の皆既日食は雷雨!
わざわざ上海まで皆既日食を見に出かけたわけだが、あいにくの雨に降られて、コロナを観測することはできなかった。
欠け始めの太陽。ND1.5フィルターしかかませてないのに、このくらいに写るほど条件は良くなかったわけだが、この状態で皆既日食になったとしても、コロナを見ることはできない。天気に関して「晴れ」というのが、必ずしも皆既日食を観察できるわけではない状態というのが判る。
雨が降り出した皆既日食数分前。なぜか強い風が吹く。この風は前にも経験したことがあるのだが、「前触れ」感を演出している。
ときおり雷が鳴る中で皆既日食を迎える。夕方を通り越して、一気に夜になったみたいなのが特徴。
皆既日食が終わった数分後、こちらも朝焼けとかなしに、一気に明るくなっていく。
写真は、3枚とも同じ場所の同じアングルで撮っていた、同行の荒井さんから提供していただいた。皆既帯近くは遠藤は雷雨の中で光学機器の撤収とかで写真が残せるレベルではなかったのだ。
観測地は上海から数十km離れて高層ビルがない「余山月湖彫像公園」というところで、ここのトイレのデザインが秀逸だったので紹介。
まずは男子小用。流しかと思ったのだが、やけに丈が低い。ここに並んでオープンの連れションするのだな。手前のステンレスの縁から奥までは、ガラスの斜面となっていて、排泄した液体が綺麗なガラスの上で隣の人のと混ざり合っていく。こんなところに中国を感じたのだった。
同じトイレの手洗い場。このトイレは石窟風になっていて、「クリスタルパレス」という名前がついていた。鍾乳石状の下に手を入れると水が出る仕組み。トイレの写真も荒井さん提供。
さてこの雷雨の影響で飛行機のダイヤが崩れ、翌日帰国しようとしたものの飛行機がなくて出発が遅れ、直行がないので北京を経由したところ、北京も雷雨に見舞われて飛行機内で2時間以上待機した後にキャンセル。ホテルに半分缶詰にされて、翌日日本に戻ったのだった。もちろんゴタゴタで預けた荷物は到着しなかったわけで、たっぷりと非日常を経験できて、これはこれで満足の旅だったんだけどね。
航空会社が用意してくれたホテルが、北京郊外にあったので、夕食にできそうなのが近所の映画館のケンタッキーだけ。しかも英語通じなくて北京語オンリーなんだよね(^_^;)。メニューの「烤鶏」「鱈」という漢字を頼りに、「イー」とか「リャン」とか頼んだけど、結局何とかなっちゃうのが旅の魅力だね。