DVD分析115「ジルの目的」 | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

DVD分析115「ジルの目的」

 第10話はカーヤがジルを問い詰める部分が多い。これは第9話でニーバと行動を共にした結果、ニーバは幻の塔へ上がる覚悟が最初からできていることを知り、ジルを幻の塔へ連れて行くことをためらっていたからだと思いたい。

あなたはどうしたいのか?


 ここで決め手となっていたセリフは、実は「それはお兄さんに託してもいいことなの?」だったのではないだろうか?

 カーヤは念を押して「お願いです、答えて!」と言っているのにジルは魔法を急かす。「わかりました・・・」はカーヤがジルを見切ったと、改めて見て「ここだ!」と感じた。


軽量魔法で跳ぶジル


 で、カーヤに軽量魔法を掛けてもらって氷柱に向かって跳ぶのだが・・・。第10話の脚本は賀東さんだが、これは間違っている、あるいはファンタジーだから許されている表現だ。

 同一の重力下では、形が同じ場合、質量が異なっても落下する速度自体は変化しない。これはガリレオがピサの斜塔で証明した簡単な物理学だね。つまり、カーヤが掛けたのが軽量魔法だったとしたら、それは掛けても掛けなくても同じ結果をもたらしたはずだ。

 ひょっとすると、それを分かっていてやったかも知れない。折角の軽量魔法だけど、飛んですぐに霧散するように光の羽がなくなってしまう表現が、無駄だったことを示しているのかも・・・とも解釈できるので。


 とにかく、ジルは気合だけでパズズのところまで飛び移ったわけだ。計算すると、多分十数mくらいしか届かないと思うのだが、軽量魔法が見た目とおりに空気抵抗を上げる働きを持っているのなら、その距離は延びる可能性があるんだけどね。


お前は何がしたい?


 挙句の果てに、助けたニーバにも全否定されてしまう。そして仲間の誰かが死ぬだろうという予告も・・・。


あの連中の仲間ですらない

 目的が曖昧なのを指摘されるだけならともかく、自らのパーティーの仲間であるとも認めてもらえないのはジルにとって「もう何が何だかわからない」状態だろう。


質問の答をまだ聞いてない

 ついでに自分のパーティーと合流しても、 非難されるは追及されるわで、「しょうがない」とか「なんだっけ?」とか普段のジルの単細胞ぶりとはちょっと違った面を見せる。この演出が、第11話の終わりのセリフを盛り上げるわけだね。

ジルが計りかねるカーヤ


 結果的に「やっぱりこんな男を連れて上には行けない」とジルを見切った顔(だと思う)のカーヤ。折笠さんだけは最後に裏切ると知っていたらしいけど、この顔は憂いがあって結構好き。

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