DVD分析51「王とカーヤの会話」
親衛隊に素性を知らせずに呼び寄せられたカーヤ。王が人払いをして2人だけの会話が交わされる。そこからできるだけ邪推してみよう。
ギル王「来ておったとはな」
カーヤ「はい、陛下」
王を前にして臆することがないカーヤ。陛下と呼ぶ節度は持っているみたいだ。ギルもカーヤが来ていることが全くの想定外ではないみたいであり、アヌの夏という行事?の重みを感じさせる。
ギル王「登るつもりか?この塔を」
カーヤ「はい」
ギル王「では、知っているのだな?」
カーヤ「はい」
ギル王「手強いぞ」
カーヤ「だと思います、でも・・・」
知っていると聞かれているのは、塔のシステムであり、幻の塔の存在であり、それを守る者であり、それを倒す方法であろう。手強いぞと言われるのは所謂ドルアーガのことかも知れないし、ひょっとすると幻の塔に待つ試練のことなのかも知れない。
その後の「でも」は意味深だ。
・でも→倒す手段はある
・でも→クリアしなければならない事情がある
・でも→自分以外にはできない何かだから
ギル王「言うな。
すまぬな、イシュハラ。いずれにしろ、今生の別れになるであろうな」
イシュハラについてはカーヤの名前とコメンタリーなどで判明している。ここは今生の別れに繋がる「いずれにしろ」が問題だ。つまり2つ以上の場合が考えられて、どの結末であろうとギル王とカーヤが再び見えることはないわけ。
カーヤの目的で考えると、挫折した場合、カーヤは生きて再び地上に戻れないということになる。こちらは簡単。もう1つの目的を達成されたのに2人が会えないというのは、ギル王かカーヤの存在がなくなるということだろう。
・目標達成のためにはカーヤの命が必要
・目標達成のためにはギル王の命が必要
・目標を達成するとカーヤは人間界の存在ではなくなる
・目標を達成するとギル王は人間界の存在ではなくなる
犠牲にならなければ達成できないというのは、やはり簡単で、残り2つの可能性が邪推して楽しい部分。
いずれにせよ、天上界の存在になるとか、異界に飛ばされるとかではないかと思うが、カーヤは自発的な結果により、ギル王は多分「ドルアーガの呪い」によることも考えられる。ギル王も不本意だろうけど、カーヤに託さなければならないのであろう。
ギル王「持って行け、あの若い戦士の武運を祈っておこう」
せめてギル王ができることが、この剣を渡すことだったのだろう。第8話の伝説の塔で見事にドルアーガを倒して、カイを復活させることになるのだから、カーヤもその効能を知っていたのだろう。
カーヤはいろんなことを一人で背負っているんだね。2期でも応援したい気になった。
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カーヤが訪ねた時にギル王が読んでいた本。何やら図があるが、ちょっと内容まで想像できない。
部屋の壁に掛かっている地図。形状から推定して、メスキア市のある塔のフロアだろうと思われる。このフロアは全体が明らかになっていて、中心部には最終話でギルたちが落ちてきた湖がある。その右の畔にあるのが、迎賓館ではないだろうか?
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