DVD分析1「スライムの核」 | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

DVD分析1「スライムの核」

 第1話のアバンで、クサラックにやられたキャラバンに、スライムがスカベンジャーのごとく取り付いているシーンがある。
群がるスライム
 半透明の本体に1つ1つ青く輝く点があるが、これがスライムの「核」になる。原作では核はなく、剣で突き刺すとプスッと消えてなくなる存在だった。またポスターなどには、剣で真っ二つにされるスライムが描かれてもいる。

 オーディオコメンタリーでも明らかにされているように、表現として倒したことがハッキリ分かるようにするためのギミックが「核」で、第3話「旅立ちの前に」でアーメイが核を槍で突いて大スライムを倒すシーンもある。
スライムの核を貫くアーメイの槍


 さて、群がるスライムにファティナが火炎呪文を放つわけだが、スライムたちはピョンと飛んで散っていく。粘性体ではなくて、弾性体みたいな動きだ。この辺りは原作がピョンピョン飛ぶから、という理由もあるだろうが、ちょっと知性的な印象を受ける。何となく核がついたことで、意思も存在するような捉え方がなされているものと考えられる。どうかな?

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