【副都心線】渋谷駅
遠藤は道玄坂を乳母車で登り降りしていた幼少期もあり、人生の半分以上は渋谷駅を利用する生活を送っている。そんな渋谷駅に半蔵門線以来の新線ができたのだが、実はすごく複雑な気分。
この線路は渋谷駅東側の明治通りの地下を走っている。そのため新駅を作るために「東急文化会館」というビルが取り壊された。このビルは昭和33年に完成していて、遠藤が昭和34年生まれなので、すごく思い出深かった。子供の頃は買い物に付き合わされたら、ここのレストランでサンデーを食べさせてもらったし、屋上のプラネタリウムは学校の行事でも来たりした。ビルが壊される直前のプラネタリウム最終上映には遠藤も出掛け、このビルを偲んだことは昨日のように思う。
で、その跡地に作られた地下駅。大深度に線路が通されているので、大きな空間が丁度文化会館あったところに開いている。この写真は地下から地上が見えている部分。まだ工事中なんだろうと思うけど、隙間から見える景色は見覚えがあるものを、見覚えのない角度から見ていて不思議だ。
この駅は4本の線路があって、2番線と3番線は写真にあるように架線もなく使われていない。現在は始発駅なので1番線と4番線から同じ方向に出発し、2・3番線は上をホームが跨いでいる。
これが跨いでいるホームに開いている穴?部分。線路の部分は空間になっているのが分かるね。
ホームの南端の2・3番線上には、この駅の模型が置いてある。飛行船みたいな構造の丁度真下あたりが現在地かな。この模型の上は2段階の吹き抜けになっていて、
上から見るとこんな雰囲気。サインボードの上に模型の台の部分が見えてるね。
ホームの北端は、鉄ヲタでなくても結構楽しい場所になっている。
ちょっと写真が悪いが、この手前は2・3番線で、この写真はその上から撮ったもの。左右に振り分けているのは1・4番線に繋がっているのだが、その手前と向こうにダブルクロスがついている。こんなに近接しているのは珍しいのでは?
今だけのことだと思うけど、渋谷駅に到着する際に、進行方向右のホームに入るためには、クロスを越えた直後に分岐があるので、かなりジグザグ運動になる。オーバースピードならマジに複線ドリフトしちゃいそう(笑)。
上の写真のさらに右側に行くと、ホームの端に分岐がある。ここも架線がないのだが、奥には何かスタンバっている風。保線用の車両なのかな?
やがてこのホームに東横線が繋がるわけだが、工事の様子は壁があって見れない。
この壁の向こうから、山手線の下をくぐって代官山まで、急勾配で登って行くんだね。繋がると現在の東横線の駅のところに埼京線のホームがずれてくるらしい。そうなると・・・
この景色こそが渋谷なんだけど、と思ってしまう。そびえているセルリアンタワーは、昔は東京急行の本社があった場所。今でこそおにぎりの1つ1つに大きな広告が貼られているけど、昔は広告などなかった。というか、ここに広告を出された時は、何か大切なものが汚された感じで不愉快だったなぁ。忘れもしない、最初にこの壁に貼られた広告は「プレイステーション」だったのだよ。以来、ずっとSCE系の広告ばかりだったのに、文化会館が取り壊されたあたりから、SCE以外の広告も混じるようになった。これも許せん(笑)
便利になるのならいいけど、渋谷駅での山手線東横線間の乗り換えは面倒になりそうなヨカーン。計画にあるような「東急東横線沿線から渋谷・新宿・池袋方面への交通の利便性が向上します」の新宿だけは違うと思うぞ!直接は関係ないけどね(笑)