渋谷「みとや」閉店 | 遠藤雅伸公式blog「ゲームの神様」

渋谷「みとや」閉店

 最近、独立系のロケーション(ゲームセンター)の閉店が目立つ。アーケードマシンの大型化に従って、大型店やフランチャイズでないと設備投資ができない。設備投資ができたとしても、立地条件や客筋によって回収が難しい。など・・・。


 アーケードという営業形態自体が、都市型路面店と郊外型大型店に集約されてしまうと、80年代のような全国的知名度というものが期待できなくなる。知名度だけならプロモーションで稼げるかも知れないが、「身近」な体験がなくなってしまうのは残念だ。


閉店した渋谷みとや

 そんな中で、渋谷のセンター街の路地にある「みとや」が閉店されている前を通りかかった。


 バーチャファイター2が華やかなりし頃、原宿に事務所があった遠藤は、仕事が終わってからこのロケによく来ていた。ある日、とんでもない連勝を重ねているウルフを発見。しかも、プレイスタイルが独特!


 ワンパンでKOできるシーンでも、執拗にジャイアントスィングを狙ってくる。決まれば雄叫びと共に片手を振り上げてアピール、若くてキリッとした目付きの青年にもちろん挑戦したのだが・・・。


 遠藤のパイは2本先取なのに3回もジャイアントスィングをくらって、しかも2本目はエクセレントだったように記憶してる。その後、彼が「ぶんぶん丸」と呼ばれている、篠原元貴君であることを知り、1つの目標として研鑽を積む日々を送ることになった。


 その後、永野護氏主催のパーティーで篠原君に雪辱する機会があり、リーチの長さからコンバートしたサラで3本先取マッチの2本までを取ることができた。彼もエンターブレインのライターになって、その後もたまにロケーション以外で会うけど、やっぱり街のロケでフリーに出会ったという絆は他に代え難い。


 そんな思い出が生まれた「みとや」。時代の流れと言えばそれまでだが、ゲーム文化も留まってはいないと感じさせられる。同じような思い出を作れるフィールドはオンラインに行ってしまうのだろうか?

 対面コミュニケーションが好きな遠藤としては、新しい仕組みが欲しいところだ。