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嵐は自分を支える大切な人たち。

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~第三話~
 
<沙羅side…>
 

受信者:杏奈
件名:杏奈です

 
命令。
クラスメートの誰か一人をみんなで殺す。
ナイフ、銃、紐は第一視聴覚室にある。

 
 
…は??
 
私たちに殺人を犯せ、と。
 
コイツの頭、どうかしてるだろ。
 
そしたら後ろから音が聞こえた。
 
…カチャ、と。
 
後ろを見たら…、
 
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…え。
 
「あなたが死んで?」
 
…うそだ。
 
「うち、まだ死ねないよ!」
 
「美玲だって!」
 
誰か…助けて下さい。
 
「なにやってんの…、美玲。」
 
「…みんな!」
 
みんなして私を殺す気だね。
 
「簡単にクラスメートを殺そうとするなんて…、美玲の事、見損なったよ。」
 
「…みんな!や…やめてぇえええ!!!」
 
…バン。
 
「…あ…あぁ…いやぁああああっ!!!」
 
「…美玲を…殺しちゃった。」
 
ただただ私は、ぼーっと立ち尽くしていた。
 
—プルルルル~♪
 

受信者:
件名:恐怖の鬼ごっこ

 
服従確認。
 
なお、丸谷 美玲は命令に服従しなかったため、罰を与える。
 

 
まただ。
 
一体、罰とは何だろうか…?
 
—キャーッ!!
 
「なに!?」
 
おにだぁ!!!
 
「待てー!……タッチ。」
 
「嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だぁああああ!!」
 
—プルルルル~♪
 

受信者:
件名:恐怖の鬼ごっこ

 
原口 美帆、鬼に捕まったため罰を与える。
 
藤岡 恵美、罰を決めろ。
 
・一酸化炭素中毒
・首吊り
・射殺
・刺殺
・薬
 

 
美帆…。
 
恵美が捕まえたんだ。
 
「沙羅ちゃん?」
 
あ。
 
「…美帆!大丈夫?」
 
「私は大丈夫。沙羅ちゃんは大丈夫?」
 
「うん。それより美帆もう少しで死ぬんだよ。…恵美のせいで。」
 
「ね。」
 
「恵美の事恨まないの?」
 
「うん。だって恨んだところで何も起こらないし、何せ恵美ちゃんだって誰か捕まえないと罰が与えられるんだよ。」
 
なんだか美帆が大人びて見えた。
 
「…確かにそうだね。…でも…でもやっぱり美帆がいなくなっちゃうのは嫌だよ!」
 
いなくならないで。
 
私の頬を一筋のしょっぱい水が伝った。
 
「…泣かないで。」
 
でも…、あ。
 
「…原口 美帆。こっちへこい。」
 
そしたら美帆が耳元で言った。
 
でも無駄じゃない最後の抵抗、手伝って。
 
「OK!よっしゃ!!逃げるよ!」
 
「待てー!!」
 
「やーだよッ!」
 
「簡単に死んでたまるかぁ!」
 
バタッ
 
「…キャッ!痛いッ!」
 
「大丈夫!?」
 
美帆がころんだ。
 
「…あ。キャーッ!!」
 
美帆が…!!!
 
「無駄な抵抗、お疲れ様でした。こっちへ来てもらう。罰は一酸化炭素中毒だ。一番楽だぞ。」
 
「…美帆ぉおおお!!!」
 
「沙羅!助けて…。」
 
美帆は人見知りだった。誰かしらにもちゃん、君を付けて呼んでいた。
でも…最後に呼び捨てで呼んでくれたのだった。
 
泣くことしかできなかった。
 
—プルルルル~♪
 

受信者:杏奈
件名:杏奈です

 
命令。
第二音楽室に集合。
 

 
何だろう。
 
あ。
 
 
 
 
 
 
鬼だ。
 
「逃がさない。」
 
「奈津子!」
 
ごめんね。
 
足には自信があるんだ。
 
「待てー…」
 
「撒いた。」
 
「と思ったでしょ。」
 
「え。」
 
~つづく~
 
お楽しみにキラキラ