数秘学マダムYUKOです。
通訳をするときには、毎回起こる興味深い現象があります。それは、スピーカーの話し方、在り方、考え方などが、自分に移ってくること。人は、たとえ物理的な接触がなくても、同じ場にいる人から影響を受けるものですが、通訳の現場では、スピーカーから受ける影響がハンパではありません。
通訳は、スピーカーの言葉を日本語にして伝える仕事です。言い換えればそれは、通訳がスピーカーに「なる」ということ。先週末から3日間、タイラーの「声」になっていましたが、一介の通訳のわたしが「タイラーになる」なんて、おこがましいの一言… ということは、よーくよく分かってはいるのですが、実際にそういう感覚があるのです。通訳後しばらくの間は、タイラーの理路整然とした、明確かつ奇をてらわない話し方や、何を言うにしても、説明を必要以上に難しくしない姿勢みたいなものが、自分の脳に余韻として残っています。そして。もしかしたら自分も案外、さっぱりと、はっきりと、頭脳明晰でいられるのでは?と信じ込んでしまうような感覚があります。
数秘学のリーディングに関しても、彼のやり方を「学ぶ」というよりは、リーディングの仕方が自分の脳に「入ってくる」「移ってくる」という感じ。タイラーの世界では、ものごとは自分の思考いかんで変わり、問題は解決できるものであり、実際にそういう人生を送っている(そして、その方法を教えている)。すると、リーディングでもそういった世界観が反映され、その人の陥りやすい傾向や問題をためらわずにはっきりと指摘して、よりよい方向へと進む道を教えてくれます。陰陽でたとえると、完全に「陽」の方。能動的に行動を起こしていくエネルギーです。とても男性的だとも言えます。
陰が強い自分に、陽のエネルギーが入ってきている。待つのでなく、動いて実現達成するエネルギー。そこで、今日仕事から帰ったときにやってみたのが、ムスメ1のチャートのリーディング。タイラーの「あのリーディングの感じ」が、自分の脳から消えてなくなる前にやってみなくては、とムスメをとなりに座らせて、生年月日チャートの数字を読んだのです。数秘学母として当然のことながら、彼女のチャートは何度も見ていて、数字の説明をしてきましたが、チャート全部を説明したのは初めて。この3日間、脳内で「母」の占める部分が減っていました。普段の「自分」が戻ってくる前に、「母」じゃないところから、リーディングをするなら今しかない。
そして。ムスメ1のリーディングは、かなり、うまくいったと思います。今もこれから先も、気をつけるべきこと、数字を生かしながら進んでいくことを、きちんと「ばしっと」母目線を使わずに伝えられました。このリーディングでは、どう考えても強かったのは「自分」よりもタイラー。「わたしは結構、タイラーだった」のです。日本語はヘンですが。いいことをしたな~、この3日間から、受け取るべきものは受け取れた、と、責任を果たした気分です。
来週末は数秘学レベル2。めちゃくちゃ楽しみです。
YUKO