なかなか衝撃的なタイトルですね。

でも、客観的に日本を論じてくれる書はあまり多くないと思うので貴重な意見として読んでみました。

 

日本がこのまま、外国人の受け入れに積極的でない場合、少子化対策もうまく行っていないし、日本の人口は減る一方なので、将来的に日本が右肩上がりに経済が活性化する可能性はほぼゼロ、だそうです。

多額の負債を膨らまし続けて、そのツケを日本の子ども達に払わせる構図になってしまっている以上、どんどん日本は世界から魅力的でない投資先になっている。

 

 

「日本にこのまま変化が起きなければ、近い将来、日本は世界の覇権地図から姿を消す」と筆者述べる理由は「過去の成功は自己満足につながり、国の停滞を招く」からだと。

いつまでも高度成長期の栄光を引っ張ってきて、日本は凄いんだ、と思っている、今は全然なのに。

 

 

そこで、筆者の日本への提言の一つに、「外国人を積極的に受け入れること」というのがあったけど、

日本人って世界基準ではかなり保守的ですよね。

もし、「移民規制を全面的に撤廃します」なんてことになったら、日本は大パニックになるんじゃない?

普通に、最近○○人が増えてきたから○○通りは治安がわるいのでは?なんて会話が当たり前ですからね。

 

私が学生の頃(15年くらい前)でも、外国語を学ぶこととか国際競争力の重要性は理解していたつもりだったけど、それは、優秀な人だけ海外に出れる、と思っていた。

でも、今の10歳くらいでこれから進路を選ぶ場合には、日本にいたら終わるかも、て考えが結構一般的になっているんだろうな。

 

 

あと、驚いた内容としては、米中の覇権争いになった場合、勝者は中国で、今後中国が世界ナンバーワンの時代がやってくるって話とか。

韓国は北朝鮮との国境が解放されたら、人口増加につながるし、北朝鮮は天然資源も豊富なので、韓国にビックチャンスが到来するかも、て話。

 

私の頭には無い考えが述べられていて、とても刺激的でした。

 

投資する上でも、過去米国株は右肩上がりだから今後も上がるだろうとか、日本の株価は上がり続けるだろう、という思い込みは避けるべきだな、とも考えさせられました。