小学校から高校1年までは、

アメリカのシカゴ市に住んでいましたが、

高校1年途中からは香港へ移り、

高校卒業までは香港のアメリカンスクールに通いました。


大学を選ぶ頃には

日本語をほとんど忘れていた私は

当り前のように再びアメリカへ渡り、

オレゴン州ポートランド市のLewis & Clark大学に入学しました。


大学の4年間では、

コミュニケーション学部と経営学部のダブル専攻だったうえ、

生徒会、新聞部、執筆クラブなどで活動しながら、

音楽好きな友人3人と一緒に「ランダム・ノーツ」という

アカペラグループをつくり、

ポートランド市内のオープンマーケット、クラブ、

キャンパス内のレストランなどで歌っていました。


コミュニケーション学部(放送活動から人間関係論まで)と

経営学は不思議な組み合わせだと

指摘されたこともありますが、

「人」を観察することが大好きだった私にとっては

ごく当り前な組み合わせでした。


コミュニケーション学部で学んだことは、

人間関係の基本、

ディベートやインタビューのスキル、

コンフリクト管理など、

人を説得したり誘導するためのコミュニケーション。


そして、経営学部では、

組織行動学、消費者行動学、

人材管理、会議運営など、

団体やグループとして行動する人の心理と管理方法。


アメリカで大学を卒業し、

ようやく日本で自分の会社を興すまでは、

10年ほどの時が流れました。

でも、人を動かすコミュニケーションに対する

興味はずーっと持ち続けていて、

起業してまもなく

イギリスのNegotiation Resource Internationalという

「戦略的交渉力」の研修プログラムに出会った時は

これだ!と思ったんですね。


このプログラムは、

自分だけが勝つための交渉ではなく、

相手との長期的信頼関係を重要視するものです。

なので、「交渉力」というよりも「説得力」という感じで、

すべての人間関係に役立つスキルだと

強く感じました。


そんなことで、プログラム開発者の

トム・ビーザーさんから特訓を受けて、

日本人経営コンサルタントのチームをトレーニングし、

このプログラムを日本に紹介する本を書き、

NRIJという日本法人を立ち上げました。


その後、私は結婚、出産などで

NRIJからは一旦離れましたが、

そのころ身につけた交渉力とそれを指導するノウハウは

仕事だけではなく、日常生活の中でも

非常に役に立っています。


その当初に書いた本「戦略的交渉力」は、

もう書店には無いかも知れませんが、amazonでなら買えます。

表紙の印象とか逆で、とても読みやすい内容なので、

興味があったら読んでみてくださいね。


以上、私の過去の中の一幕でした。

http://www.nrij.jp/main/book/book.html


Everything Nice-negotiation