最初の記事「人生は思い通り」で、一例として、無理なことを言う上司の例を出しました。

ただ、こんな疑問が浮かびませんでしたか?

「上司が先に無理な事をおしつけてきたから、上司が無理ばっかり言う、という思いを持ったのであって、そうじゃなければ、そんな思いを持たなかった」と。

卵が先か鶏が先か、というような問題ですね。


そうです、あなたが上司のことをそんな風に思うようになったのには、何かのきっかけがあったはずです。一度も接したことのない人に対して、こんな感想は持ちませんからね。

その上司に対しても、一番初めは、好きでも嫌いでもない、ほぼニュートラルな感情を持っていたはずです。

そしてその後、いきなり無謀な営業を命じられたとします。

もしかすると、前日、その上司は奥さんとケンカしたのかもしれません。
もしかすると、前日、そのまた上司に無理なことを言われたのかもしれません。
もしかすると、前日、パチンコで大負けしたのかもしれません。


その上司の事は、自分には本当はわからないのです。

ひとつだけわかっているのは、その事件の少し前に、あなたが何かしらネガティブな事を考えていたいうことだけです。
なので、無理な営業を命じられるというネガティブな状況を引き寄せていたのです。

実は、上司のせいじゃなかったんですねえ。


しかし、あなたはその後から、上司に対し、「無理なことをいう上司だ」という思いを持つようになります。

そうすると、その上司はあなたの思い通りに無理なことばかり言いつけるようになり、あなたの「無理なことをいう上司だ」という思いはさらに強化され、さらに上司は無理なことをいう・・・、という負の連鎖に陥っていきます。

どこかで、この負の連鎖を断ち切らなければいけませんね。



ちょっと話が進んでしまいましたが、ここで言いたかったのは、
他人のことは自分にはわからない(少しはわかるかもしれないが、全部はわからない)、ということと、過去は過去であり、現在あなたが思っている事は現実になっている、ということです。


また、どんなに過去を思い悩んでも、どんなに過去に原因を求めても、私達には過去を変える力はない、ということです。

過去へ思考をめぐらせても、何も変わらないのです。


ただし、過去を変える力はありませんが、現実を変える力はどんな人でも例外なく持っています。そういう機能が人間にはあるからです。

その機能は、使い方を知らなくても常に働いていますが、使い方が分かると、徐々に自分でコントロールできるようになってきます。

その力の使い方を、練習していきましょう。


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