
こんにちは。心理セラピストの渡邉千恵です。
人はどういう時に幸福だと感じるのか?という話を書きます。
在日18年になる中国人の男性に整体の施術を受けました。
仕事の話題になり、
私が心理セラピストをしていると言うと
「日本人はストレス多くて大変だね」
というので「どうしてですか?」と聞くと
日本人は(生活は)豊かだけれど
孤独な人が多い。
家族がいても友達がいても
プライベートを話すのは“ 恥(はじ) ”と思うから
自分のことを話せる相手がいない、
というのです。
中国はまだまだ貧しくて
生きていくのが大変だから
ストレスや悩みなんて言っている場合じゃないからね~。
生きるのに必死で
誰もが同じく豊かではないから
人と比較もしないからね~。
中国では個人情報なんていう概念がないし
電車やバスで隣り合わせただけの人でも
家族や子供や仕事や
収入いくらもらっているとか
平気でなんでも話す!?のだそうです。
まるで日本の長屋文化のように
同じ地域に住んでいる人同士は
どこに勤めていて
いくらもらっているか!?まで
知っているのだそうです。
とにかく悩まないし
少しでも何かあったら誰かしらに話しまくる。
感情は出しまくる。
だからストレスはたまらないよ~(笑)
彼が言っていることが
中国のすべてを語っている訳ではないと思いますが
ストレスを感じることと
自分の思っていることを話せる相手がいることとは
確かに因果関係はあるかもしれません。
日本人はあまり人に自分を語らない。
あるいは感情を表に出さない。
その分一人で抱え込んでしまう、
というところはあるでしょう。
彼の施術を受けながら
愚痴をこぼす人も多いのかもしれません。
----------------------------------
もともと幸せのバイアスがかかっている
----------------------------------
来日して18年になる彼には一人息子がいて
もうすぐ日本の大学を卒業して社会人になるのだそうです。
日本の学校に通い
日本で育った息子さんは
普段は日本語を話すので
中国語もあまり得意ではないのだそうです。
その方は中国のとても貧しい地方の出身で
いまでもご両親がご健在なので
中国の旧正月の2月には休みを取って
息子さんを連れて帰郷するのですが
日本で育った息子さんは
(故郷が) 汚い!とか、
食事がまずいなどと言って
あまり帰りたがらないそうです。
「それでも息子が一緒に帰るのは
両親 (祖父母) がいるからで
おそらく彼らが亡くなったら
もう中国には帰らないでしょう」
と少し寂しそうに話していました。
その地域には
6~7歳ぐらいから仕事をして
1年間で日本円でたった1000円ほどの
学費が払えないために
学校にも行けない子供も多いといいます。
同じ地球に
同じ人間として生まれるのに
どこの国に生まれるかで
こうも人生は最初から変わるんですよねと。
-------------------------
幸せのハードルを下げる
-------------------------
人は誰でも
このぐらいなら自分は “幸せ” だって言える
基準を持っていますが
日本は物質的に恵まれている分
その基準値が恐ろしく高いのかもしれません。
例えば
幸せを感じるメジャーは
どれだけ感動したか?
嬉しかったか?だったとしたら
それは日常的でないことに
驚いたり心が動くことですよね?
だから当たり前に “ある” ことには
幸せを感じない、ということになります。
日本はいろんなことが当たり前にある。
美味しいご飯だったり
きれいで安全な家だったり
電車が時間通りに来たり
電気がついたり
いつでも買い物が出来たり
そんなことが当たり前にある。
すると
もっと違う何か。
もっとすごい自分が必要になるんです。
東日本大震災のとき
電気が当たり前に来なかった。
電車も動かなかった。
食料もなくなった。
そこで初めて
そういうものが当たり前にあったことに感謝した。
そして生きていること自体が
幸せであることに気がついた。
おそらくあの頃
日本人の誰もが
幸せの基準値、ハードルが下がった。
あるいは変わったと思います。
ところが時間が経つと
また豊かであることが当たり前になって
永遠に
もっともっと…が続いていく。
ご存知の方も多いと思いますが
世界の幸福度指数(2009年度)
日本は75位です。
ちなみに麻薬問題で
人々が頻繁に行方不明になる
メキシコでも23位。
常に財政破綻と直面し、
実質インフレ率は年30%と言われる
アルゼンチンは15位。
1~3位のコスタリカ、ドミニカ、ジャマイカは
どれもGDPの低い貧しい国ばかりです。
その反面 、中南米独特の
“オレ最高!”てきな
自尊心が猛烈に高いのです。
この自尊心と幸せを感じる力は
切っても切れない関係性があります。
つまり
どんな状況でも
自分にOKを出すこと。
ダメな自分も
うまくいく自分も
失敗しちゃった自分も
ずるしちゃった自分も
不器用な自分も
ぜ~んぶ認めて
幸せ!ってことにする。
なぜなら幸せは
自分の基準で
自分が感じる状態だからです。
だから自分の幸せのハードルを下げて
自分は幸せだと決めれば
今この瞬間から
幸せということになるんです。
どんなに恵まれていても
それに満足出来る感性がなければ
幸せは感じられませんね。
つまり幸せはなるものなのではなく
今ここにあるものに
気づいて感じるだけでいいのです。
---------------------------------------------------
ありのままの自分を大好きになる。
これって人生の原動力になりますね。
毎日の現実の中でも
自分に自信を持って
いきたい未来に向かって
自分らしく創造的に生きる!
日々の気づきや感動したことを
思いつくままに書いています。
良かったら
こちらも読んでみてくださいね。
