戦闘訓練中でのこと。
「そこ!威力が弱い!」
「はい!」
「そこ!強すぎだ!強ければいいってもんじゃない!」
「はい!」
魔法学のルナ先生も厳しいが、戦闘・魔法の授業のアポロン先生はもっと厳しい。
今、授業では魔力をちょうどいい加減で放つ授業をしている。
そのちょうどいい加減が難しい。
しかし、レオンは幼い頃からこれと同じくらい厳しい道場に通わされていたので周りよりはできている方だ。(多分)
「終わり!」
という先生の合図で皆、魔力を放つのをやめた。
「おい!ルージュリー!」
先生が名前を呼ぶ。
「先生!ルージュリー3人も居るので名前言ってください!」
「そうだった。バルゴラ・ルージュリー!二階の窓閉めてくれ!」
「はい。分かりました。」
ルージュリーが3人居るというのは、ルージュリー兄妹が3人一緒に入学したからである。
バルゴラ、サージア、そして末っ子のピース。
アルテミス王国では義務教育がないので、この様に兄弟姉妹が一緒に入学してくるケースはよくあることらしい。(と、社会の先生が言っていた。)
ふいに、「キャー!」という悲鳴が聞こえた。
悲鳴が聞こえた方に振り返ると、窓を閉めに行ったバルゴラがどう転んだか知らないが真っ逆さまにおちていく様子が目に入った。
「・・・風よ・・・。ウィンドキャッチ!」
リブが呪文を唱えると風の繭のようなものがバルゴラを包んだ。
風の繭は、バルゴラを床にそっと降ろすとほどけるように消えていった。
周りから拍手が起こった。
先生も微かな微笑みを浮かべ、手を打っている。
リブは照れているのかちょっと俯いている。
しかし、120㎝位の柵があるのにどうして落ちたんだろう?
バルゴラが馬鹿なだけなのだろうか?
「バルゴラちゃん。大丈夫?」
リブは昼休み、バルゴラの席へやって来た。
正確に言えば、近くのレオンの席へ来たのだが。
「へ、平気よ・・・。ありがと・・・。まっ、クズのわりには役立ちますわねっ!!」
やはりバルゴラはバルゴラ。素直に謝るはずがない。
「ちょっといい?あんたがどれほど偉いか知ったこっちゃないけど、調子のりすぎじゃない?リブが助けなかったら今頃そんな大口叩けなかったんだから。」
アリエラがバルゴラの真ん前に立った。冷静さを頑張って保っている様子が伝わってくる。
「大根足の分際でずいぶん生意気ね!そういう礼儀の指摘は自分の無礼さを改めてからしなさいよ。」
バルゴラも負けずに言い返す。
「そういえば、リブ!すごいよ!あの風のアレ!私感動しちゃった!!私もあんなふうに魔法使えるかな?ねえ、アリエラ!」
ジェミーが強引に話題を変える。
「う・・・うん。頑張れば使えると思うよ。」
「どのくらい頑張ればいいかな?1年?2年?それとも100年?」
「なんで年単位なの・・・?多分人それぞれだと思うよ。」
「そうなんだぁ!よーし!勉強頑張るよー!!」
「おー・・・。」
アリエラは完全にジェミーのペースに巻き込まれてしまった。2人の喧嘩は今度からジェミーに止めてもらおう。と、レオンは思った。
帰り道・・・。
「あー、もう!何でバルゴラってあんなに偉そうなの!」
本音がとうとう叫びになった。
「お姉ちゃんがどうしたの?また変なことしたの?」
という声が聞こえた。
「うん、したよー・・・って!いつからいたの!?リース!」
「リースじゃないもん!ピースだもん!」
ピースがむっとしながら答えた。
「ところで、お姉ちゃん何したの?」
レオンは今日のことを説明した。
「ふーん。お姉ちゃん、頭おかしいからね。お兄ちゃんと大違い!そう思わない?」
「そうだね・・・。」
レオンは曖昧にうなずいた。
「だよねー!あ、約束あるからじゃあねー!」
といってピースは走り去った。
「そこ!威力が弱い!」
「はい!」
「そこ!強すぎだ!強ければいいってもんじゃない!」
「はい!」
魔法学のルナ先生も厳しいが、戦闘・魔法の授業のアポロン先生はもっと厳しい。
今、授業では魔力をちょうどいい加減で放つ授業をしている。
そのちょうどいい加減が難しい。
しかし、レオンは幼い頃からこれと同じくらい厳しい道場に通わされていたので周りよりはできている方だ。(多分)
「終わり!」
という先生の合図で皆、魔力を放つのをやめた。
「おい!ルージュリー!」
先生が名前を呼ぶ。
「先生!ルージュリー3人も居るので名前言ってください!」
「そうだった。バルゴラ・ルージュリー!二階の窓閉めてくれ!」
「はい。分かりました。」
ルージュリーが3人居るというのは、ルージュリー兄妹が3人一緒に入学したからである。
バルゴラ、サージア、そして末っ子のピース。
アルテミス王国では義務教育がないので、この様に兄弟姉妹が一緒に入学してくるケースはよくあることらしい。(と、社会の先生が言っていた。)
ふいに、「キャー!」という悲鳴が聞こえた。
悲鳴が聞こえた方に振り返ると、窓を閉めに行ったバルゴラがどう転んだか知らないが真っ逆さまにおちていく様子が目に入った。
「・・・風よ・・・。ウィンドキャッチ!」
リブが呪文を唱えると風の繭のようなものがバルゴラを包んだ。
風の繭は、バルゴラを床にそっと降ろすとほどけるように消えていった。
周りから拍手が起こった。
先生も微かな微笑みを浮かべ、手を打っている。
リブは照れているのかちょっと俯いている。
しかし、120㎝位の柵があるのにどうして落ちたんだろう?
バルゴラが馬鹿なだけなのだろうか?
「バルゴラちゃん。大丈夫?」
リブは昼休み、バルゴラの席へやって来た。
正確に言えば、近くのレオンの席へ来たのだが。
「へ、平気よ・・・。ありがと・・・。まっ、クズのわりには役立ちますわねっ!!」
やはりバルゴラはバルゴラ。素直に謝るはずがない。
「ちょっといい?あんたがどれほど偉いか知ったこっちゃないけど、調子のりすぎじゃない?リブが助けなかったら今頃そんな大口叩けなかったんだから。」
アリエラがバルゴラの真ん前に立った。冷静さを頑張って保っている様子が伝わってくる。
「大根足の分際でずいぶん生意気ね!そういう礼儀の指摘は自分の無礼さを改めてからしなさいよ。」
バルゴラも負けずに言い返す。
「そういえば、リブ!すごいよ!あの風のアレ!私感動しちゃった!!私もあんなふうに魔法使えるかな?ねえ、アリエラ!」
ジェミーが強引に話題を変える。
「う・・・うん。頑張れば使えると思うよ。」
「どのくらい頑張ればいいかな?1年?2年?それとも100年?」
「なんで年単位なの・・・?多分人それぞれだと思うよ。」
「そうなんだぁ!よーし!勉強頑張るよー!!」
「おー・・・。」
アリエラは完全にジェミーのペースに巻き込まれてしまった。2人の喧嘩は今度からジェミーに止めてもらおう。と、レオンは思った。
帰り道・・・。
「あー、もう!何でバルゴラってあんなに偉そうなの!」
本音がとうとう叫びになった。
「お姉ちゃんがどうしたの?また変なことしたの?」
という声が聞こえた。
「うん、したよー・・・って!いつからいたの!?リース!」
「リースじゃないもん!ピースだもん!」
ピースがむっとしながら答えた。
「ところで、お姉ちゃん何したの?」
レオンは今日のことを説明した。
「ふーん。お姉ちゃん、頭おかしいからね。お兄ちゃんと大違い!そう思わない?」
「そうだね・・・。」
レオンは曖昧にうなずいた。
「だよねー!あ、約束あるからじゃあねー!」
といってピースは走り去った。