スクルの件で、ピースの近くにいるカプーンの恐ろしさを知ったのか、ピースへの嫌がらせは目に見えて減っていた。
結局、カブトムシの里親は見つかっていない。しかし、レオンが最も気がかりなのはなぜカブトムシが今取れるのかである。今は6月中旬。こんなジメジメした時期に出てくるものなのか?と、思ってしまう。
これで、一安心。と思った時。
カプーンがインフルエンザを発症してしまった。
人間界では、冬に流行るインフルエンザだが、魔法界では梅雨から夏にかけて流行る。
そのせいでユウナはピースをいじめるようになった。
その内容が酷いもので、わざと校則違反してそれを注意したピースを無視すると言った内容である。また、ピースと仲良くした人もいじめられる。
ある昼休みでのこと。
「ちょっといいかなぁ~?ふーき委員チャン。」
ユウナ達がいやらしい言い方でピースに声をかけた。
「何?」
「君さー。さっき、廊下で喋ってたうちらを注意したよね。」
紫髪が言った。
「で?廊下で騒ぐとメーワクになるでしょ?」
ピースはそう返した。
「でもさ、うちらより大声で悲鳴あげたピースさんのお姉ちゃんはノートに書かなかったよね。」
オレンジと黄色のグラデーションの髪色の子が言った。
風紀委員は、校則などを破ったりした人を風紀ノートと呼ばれるところに書き込み月1回先生に提出するものだ。これは密かに親に送られる成績表の材料らしい。
「お姉ちゃんはゴキブリ見てパニックになったの。誰だって苦手なものあるでしょ?それにお姉ちゃん、謝ったし。そこが君たちと違うの。」
「はあ?なんで?リフジン。うちらは大して音量なかったし。なのに馬鹿でかい悲鳴あげたやつがチェックされるんだし。」
紺色の髪の子が言った。
「あー。わかった!うちわかったよ!えこひーきだよ!」
グラデーションの子が興奮したように言った。
「あー。なるほどー。ってマジサイテーじゃん!」
「たしかにぃ。フーキ委員として最悪じゃん。」
仲間たちは勝手に盛り上がる。
「えこひいきなんて、してないっ!」
ピースは返した。
「なになにー。ちょー説得力なーい!」
ユウナが言うと仲間たちが笑い出した。
「だってさあ、見てよ。スクル・ギルトやコスモとうちらの差!」
紺色の髪が見せるようにピースの机に置いてあったノートを見せる。
「わー。間違いなくひーきじゃん!うちらより絶対あいつうるさいのにうちらよりチェックされてない!」
「みんなー。みてみてー!6月22日、ファーストクラス風紀委員 ピース・ルージュリーがえこひーきしてたことが発覚したよ!」
仲間がノートを見せびらかしながら教室中の人に呼びかける。
「みんなで、えこひいき風紀委員をクビにしよ~!」
その時だった。まさかの、助っ人が来たのは。
「あっ・・・。」
仲間たちとユウナが静まり返る。
「そっ、そのぉ・・・。」
こういう時にやって来たサージアとピースの味方であろうフローラ達が不安げな顔でこちらを見つめている。
サージアは硬直中のユウナ達を無視して自分の席へつく。
「さて、何があったか教えてもらおうか。」
サージアはいつもの笑顔でレオンに言った。
レオンは見た内容をそのまま話した。
「そういうことか。・・・。いいか、お前ら。」
サージアはひと通り話を聞くとユウナ達を睨みつける。
「ピースはえこひいきなんてしていない。そのノートを見れば解る。」
サージアは仲間が持っていた風紀ノートを取り上げると皆にあるページを見せた。
レオン達は視力を上げる魔法を使い、ノートを見た。
そこにはびっしりと誰がいつ、どんなことをしたかが詳しく書いてある。それは、悪いことばかりでは無かった。皆がやった良いことも同様に書いてある。そして、皆の視線はやがて一点に集まった。
「あ・・・。」
『サージア・ルージュリー 6月19日 学校に写真集 没収後、本人に返却』と書かれていた。
「これが証拠だ。俺にもちゃんと皆と同じように書いてある。そして、スクルやコスモとお前らの違いは校則違反の数だ。二人共ちゃんと制服を着崩さないし、キーホルダーの数も守っているぞ。廊下でうるさくするのだけが違反ではないぞ!」
「そーだそーだ!」
「ちゃんと見ろよー!」
サージアに続くようにスクル達が言う。
ユウナ達はしばらく黙っていたが、舌打ちをして自分の席に戻った。
「おにーちゃん。ありがとー。」
ピースがサージアに抱きつく。
「お礼はスクルやフローラに言ってくれよ。こっから図書室まで走ってきてくれたんだぞ。」
「そうなの。皆ありがと!」
ピースは満面の笑みで言った。
「そーだ!俺の風紀ノートにメモろー。」
一応風紀委員のセイが風紀ノートを取り出す。
「えーと、ユウナ・オガニックっと・・・。」
「おいおい、セイ。ユウナ・『オーク』だぞ。」
セイの間違いをサージアが指摘した。
「あー。間違えちゃった。えへ。」
セイはゴシゴシと消しゴムで文字を消す。
「あんな奴の名前なんていいけどね。」
ピースが言うと、皆が笑った。
そんな中、レオンは何故かドキドキしていた。
結局、カブトムシの里親は見つかっていない。しかし、レオンが最も気がかりなのはなぜカブトムシが今取れるのかである。今は6月中旬。こんなジメジメした時期に出てくるものなのか?と、思ってしまう。
これで、一安心。と思った時。
カプーンがインフルエンザを発症してしまった。
人間界では、冬に流行るインフルエンザだが、魔法界では梅雨から夏にかけて流行る。
そのせいでユウナはピースをいじめるようになった。
その内容が酷いもので、わざと校則違反してそれを注意したピースを無視すると言った内容である。また、ピースと仲良くした人もいじめられる。
ある昼休みでのこと。
「ちょっといいかなぁ~?ふーき委員チャン。」
ユウナ達がいやらしい言い方でピースに声をかけた。
「何?」
「君さー。さっき、廊下で喋ってたうちらを注意したよね。」
紫髪が言った。
「で?廊下で騒ぐとメーワクになるでしょ?」
ピースはそう返した。
「でもさ、うちらより大声で悲鳴あげたピースさんのお姉ちゃんはノートに書かなかったよね。」
オレンジと黄色のグラデーションの髪色の子が言った。
風紀委員は、校則などを破ったりした人を風紀ノートと呼ばれるところに書き込み月1回先生に提出するものだ。これは密かに親に送られる成績表の材料らしい。
「お姉ちゃんはゴキブリ見てパニックになったの。誰だって苦手なものあるでしょ?それにお姉ちゃん、謝ったし。そこが君たちと違うの。」
「はあ?なんで?リフジン。うちらは大して音量なかったし。なのに馬鹿でかい悲鳴あげたやつがチェックされるんだし。」
紺色の髪の子が言った。
「あー。わかった!うちわかったよ!えこひーきだよ!」
グラデーションの子が興奮したように言った。
「あー。なるほどー。ってマジサイテーじゃん!」
「たしかにぃ。フーキ委員として最悪じゃん。」
仲間たちは勝手に盛り上がる。
「えこひいきなんて、してないっ!」
ピースは返した。
「なになにー。ちょー説得力なーい!」
ユウナが言うと仲間たちが笑い出した。
「だってさあ、見てよ。スクル・ギルトやコスモとうちらの差!」
紺色の髪が見せるようにピースの机に置いてあったノートを見せる。
「わー。間違いなくひーきじゃん!うちらより絶対あいつうるさいのにうちらよりチェックされてない!」
「みんなー。みてみてー!6月22日、ファーストクラス風紀委員 ピース・ルージュリーがえこひーきしてたことが発覚したよ!」
仲間がノートを見せびらかしながら教室中の人に呼びかける。
「みんなで、えこひいき風紀委員をクビにしよ~!」
その時だった。まさかの、助っ人が来たのは。
「あっ・・・。」
仲間たちとユウナが静まり返る。
「そっ、そのぉ・・・。」
こういう時にやって来たサージアとピースの味方であろうフローラ達が不安げな顔でこちらを見つめている。
サージアは硬直中のユウナ達を無視して自分の席へつく。
「さて、何があったか教えてもらおうか。」
サージアはいつもの笑顔でレオンに言った。
レオンは見た内容をそのまま話した。
「そういうことか。・・・。いいか、お前ら。」
サージアはひと通り話を聞くとユウナ達を睨みつける。
「ピースはえこひいきなんてしていない。そのノートを見れば解る。」
サージアは仲間が持っていた風紀ノートを取り上げると皆にあるページを見せた。
レオン達は視力を上げる魔法を使い、ノートを見た。
そこにはびっしりと誰がいつ、どんなことをしたかが詳しく書いてある。それは、悪いことばかりでは無かった。皆がやった良いことも同様に書いてある。そして、皆の視線はやがて一点に集まった。
「あ・・・。」
『サージア・ルージュリー 6月19日 学校に写真集 没収後、本人に返却』と書かれていた。
「これが証拠だ。俺にもちゃんと皆と同じように書いてある。そして、スクルやコスモとお前らの違いは校則違反の数だ。二人共ちゃんと制服を着崩さないし、キーホルダーの数も守っているぞ。廊下でうるさくするのだけが違反ではないぞ!」
「そーだそーだ!」
「ちゃんと見ろよー!」
サージアに続くようにスクル達が言う。
ユウナ達はしばらく黙っていたが、舌打ちをして自分の席に戻った。
「おにーちゃん。ありがとー。」
ピースがサージアに抱きつく。
「お礼はスクルやフローラに言ってくれよ。こっから図書室まで走ってきてくれたんだぞ。」
「そうなの。皆ありがと!」
ピースは満面の笑みで言った。
「そーだ!俺の風紀ノートにメモろー。」
一応風紀委員のセイが風紀ノートを取り出す。
「えーと、ユウナ・オガニックっと・・・。」
「おいおい、セイ。ユウナ・『オーク』だぞ。」
セイの間違いをサージアが指摘した。
「あー。間違えちゃった。えへ。」
セイはゴシゴシと消しゴムで文字を消す。
「あんな奴の名前なんていいけどね。」
ピースが言うと、皆が笑った。
そんな中、レオンは何故かドキドキしていた。