クスリのはてな -35ページ目

クスリのはてな

現役薬剤師が語る、薬の正しい使い方とは。間違った知識があなただけでなく、患者さんを苦しめることになります。このブログでは主に看護師や介護士の方を対象にしていますが、一般の方や薬剤師の方も読んで頂きご意見があればお願いします。

今日、外来の患者さんにいきなり言われてびっくりしたことです。

「あんた、職業まちがったんじゃないの?」

えっ?なんか悪いことしましたっけ・・

「あんたは・・何でこんなところでくすぶっているんだね」

??

「赤西仁っての知っているかね?あれよりアンタァいけてるよ。なんで薬剤師やってるんだね?」

えぇぇぇ・・

そんなことないです、といっておきました。

躁状態の患者さんでした。びっくりしました(;´▽`A``

ちなみに、ご年配の方に限って言われることがたまにありますが、
すんごいイケメンではありませんのであしからず(笑)

でも、薬剤師が天職だったね。ぴったりだったね、とか言われたかったですあせる


すいません、余談でした。

今日は、薬物動態についてのお話です。
難しい言葉がでてきました。

[クスリが体に入って、どういう過程を経て、でていくか]

食べ物で考えてみてください。

リンゴは口から入って噛み砕かれて、食道を通り、胃に入って消化され、さらに細かくなります。
その後、栄養分は小腸で吸収され、水分は大腸で吸収。そのカスが便となって排泄されるのです。

それでは、クスリで考えてみましょう。

口から入って胃で分解されるところまでは同じですね。
(例外として胃で分解されにくくされている薬もあります)

小腸で吸収されたクスリは、門脈をとおり、血流にのって肝臓へと到達します。そこで肝臓の裁きをうけるわけです。

体に異物がはいってきたときに肝臓はそれを無毒化する機能があります。これを代謝と呼びます。

吸収されて最初に代謝を受けるこの過程を『肝初回通過効果』なんていったりします。
                          ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここでクスリの多くは無効化されます(逆に代謝をうけることで活性がでる薬剤もあります)。

見事生き残れたクスリはさらに血流にのって、体のあちこちに到達します。これを分布と呼びます。

仕事を終えたクスリたちはまた肝臓で代謝されます。

その後のクスリたちの運命は、一般的にですが、

水溶性物質は腎臓でオシッコとして排泄されます。
脂溶性物質は胆のうから、小腸などに分泌されて便として排泄されます。

吸収(Absorption)・分布(Distribution)・代謝(Metabolism)・排泄(Excretion)
の一連の流れを英語の頭文字をとってADME(アドメ)と呼びます。

もっと深く掘り下げればたくさん語れる分野なんですが、一気にお話しすると混乱してはいけないので終わります。

今回の内容はアドメとか初回通過効果とかの言葉は覚えなくても大丈夫ですが、どういう過程で体にはいっていくか排泄されるかなどは、是非覚えてくださいね音譜