うちの娘二人がやってきたのは私が30代後半に入ってからなので、早い方ではない。寝不足が続いた時には、これが10年早かったらもっと楽だったのかしら、なんて思ったりもしたが、遅くなってからの子育てには利点もあるような気がする。子供を持つ前、義理の息子娘がいたので、同居していたわけではないが、大人達全員とても良好な関係を持っているので、私も積極的に子育てには参加していた。そんなこともあって、それぞれの年齢にありがちが課題などが一応一通り自分も経験済みなような気はしている。もちろんその子その子でケースバイケース、違うこともたくさんあるだろが。しかし、一つ共通している点は親と子供のコミュニケーションの取り方が大事、ということだ。小さい子を持つ親は忙しさに紛れて余裕がないことも多々あると思う。忙しいからという理由で大人の都合に合わせた会話だったり、すぐにテレビをつけたりするということもあるかもしれない。しかし、小さい頃からイエス・ノーから少し深く、なぜそう思うのか、どうしてそれが好き・嫌なのかなど、子供に自分の思っていることや気づいたことなどを大人とも対等レベルで会話をできるように大人が仕向けてあげることがとても大事だ。そういう会話は時間のない(またはそう思い切っている)大人にとって、もどかしいのかもしれない。時間がかかるので、そんなことしている暇はないと思うかもしれない。しかし、特に7歳までの形成期に親が頑張ることで、思春期がかなり楽になるのだと思う。親と腹を割って話す、ということが当たり前になっている子供は、敏感な思春期でも素直に悩みを話してくれる。そうすることで親も適切なアドバイスをあげることができる。イギリスでは18歳、日本では20歳で成人というが、本当に自覚を持って大人だなと精神的に自信を持って言えるのは、皆26,7歳位なのではないかと思う。自分も20代、30代、40代と歳を重ねてきて、人生経験・知識・気づきによって自己の悩み(内面的な)が段々少なくなっていき、今現在が一番良い気がする。ティーンも20代も、素直に率直に周りの大人に相談できるような術を持っているならば、その子にとっても人生の難題・悩み解決に役立つし、またずんずん突き進んでいけるのではないかと思う。しかし、それを当たり前にようにできるようになるには、小さい時の接し方がかなり影響があると思う。義理の子供達を見ていてそう思う。彼らは恋人と別れる時なんかも親に相談している。決してマザコンやファザコンというわけではなく、一番身近な年上の人にアドバイスを求めているだけだ。そういう親子関係は素敵だなと思った。