Skeleton in the closet (主にアメリカ英語)

Skeleton in the cupboard (主にイギリス英語)

 

= undisclosed fact about someone which, if revealed, would damage preceptions of the person; It evokes the idea of someone having had a human corpse concealed in their home so long that all its flesh had decomposed to the bone. 

 

= a secret that would cause embarrassment it it were known. 

 

= 他人に知られたら恥ずかしい事実。

 

かなり昔にテレビを観ていた時に出てきたフレーズで分からなかったもの。ずっと携帯の辞書のページで開きっぱなしになっていたので、ここにメモする。

 

このフレーズが文学として最初に記られたのは、1816年の月刊誌The Electric Reviewであるとされる。ここで使われていたのは、遺伝または伝染病かの何らかの病気の人を隠したというものである。

 

Two great sources of distress are the danger of contagion and the apprehension of hereditary diseases. The dread of being the cause of misery to posterity has prevailed over men to conceal the skeleton in the closet...

 

その後英国ビクトリア朝のゴシック小説にも多々登場した。フランケンシュタイン、ドラキュラ、ジキルとハイドなど、18世紀末から19世紀初頭に流行した神秘的、幻想的な小説などである。このフレーズの時代背景も興味深い。実際に他人には知られたくない死体を隠していたのかもしれないこともしかり、英国では1832年に制定されたAnatomy Act以前は、死体を検体にしたい医学生が死体狩りをしていたそう。ディケンズにも出てくる死体盗掘人。そういう人達から隠していたのか。また殺人も秘密裏で行われていた場合、このようにクローゼットに隠していたのだ、などなど。ウィリアム・メイクピース・サッカレー (William Makepeace Thackeray)がこんなことを書いている。

 

Some particulars regarding the Newcome family, which will show us that they have a skeleton or two in their closets, as well as their neighbours.

 

死体の一つや二つ位、どこの家のクローゼットにはあるさ、とでも言いたいのか。現代の意味であるように比喩であって欲しいとは思うが。上の例文と同じ小説ではないが、以前読んだVanity Fair (虚栄の市)、好きな小説の一つだが、知らないイディオムとかフレーズが隠されていて、気づかなかった部分がたくさんあると思う。同じ本を読み返すということもしてみたい、但し、時間が許せば、だ。