歴史は繰り返す、とよくドキュメンタリーなどでナレーターが力を込めて言っている。同じような事件や間違えをこれでもかというほど起こしてきている。同じ国内でいうと、歴史書のようなものの記録はしていただろうが、それがどれくらいの人たちに知れ渡っていたのか。また外国で起こった事件などが真実の通り他国に伝わっていたのか。間違えてしまったから、それを見習ってあなたは気を付けてね、ということが理想通りには行われなかったはずだ。そんなことよりも、自国のまたは個人の欲が優先で、何が正当であるかなんてどうでもよかったということもきっと多々あったのだと思う。情報伝達が発達した現代であっても、それはまだ起こっていて悲しいことである。しかし、以前図書館で借りた読んだ本で題名は忘れてしまったが、長い歴史の全体像を見ると、未だ戦争などは起こっているが全体的なヒューマニズムはいい方向に向かっているとあった。確かに中世に生きているとしたらいまよりもっと頻繁に残酷なことが行われていたわけだし、こんな平和な毎日を送れていたわけではないだろう。
これを輪廻転生についてメモしたことにつなぎ合わせてみた。人が生まれ変わって出生の時に振り出しに戻るとする。そうするとせっかく前世で学んだことは忘れているのだ。魂に残っているとは思うのだが、記憶という面では具体的には思い出せないのだと思う。だから、もう一度学校に行って国語、算数、理科、社会と一から学び直し、人間関係についても嬉しいことも悲しいことも経験して少しずつ大きくなっていく。以前YouTubeで美輪明宏さんがこんなことを言っていた。人は生きている中で、失敗をし落ち込んだ後学びそして復活する、そしてまた失敗をして落ち込む。しかし前回落ち込んだ状態から回復できた術を学んでいるので、この落ち込み方が緩やか。そうして振り子がだんだん小さくなってくる。そうすることでどんな困難も乗り越えられる術を取得していくと。人も一生ずつ振り子が小さくなるようになっていけたらなと思う。そのためには自分の経験から身をもって学ぶことももちろん大事だが、歴史を学んだり、偉人などの伝記などを読んだりして他から学ぶことも早道なのかもしれない。そして歴史が少しずつ底上げされていっているように(とは言っても、細かい所を見ればそんな風には思えない時もあるが)、人の一生も底上げ出来るとしたのなら、人生の始め子供時代に大人から受ける影響は重大だと思う。ここで良いものをいっぱい詰め込んであげる事が出来ればスタート地点が高くてなるのではないかと。そう言った意味で、世の中の親にも尊敬するが教育現場の方々などにも頭が下がる。別にそういう職業についてなくてもいい。友人の子など触れ合う機会があれば大人としてその子がいいスタートを切れるように手を貸してあげる事が出来ればいいのではないかと思った。