魂は永遠、従って新たに産まれてくる命には前世があると信じている。これは、私の旦那の話を聞いても裏付けができる。彼のお母さまはすでにお亡くなりになっているが、彼はできる限りの範囲でお母さまの魂と交信をしている。特に生まれついての霊能者であるとか霊感が優れていると感じていたことはないと思うが、もともと勘が鋭い人である。朝方の寝ているんだけど覚醒している状態、すなわち感情や概念に邪魔されていない状態の時に、交信ができるんだそう。でも少しでも会えないことに寂しがったり、悲しんだりすると消えてしまうそう。うちには彼が集めたスピリチュアル系などの本がたくさんあるが、いろいろ読んでいると、脳みそというのはアンテナとして機能しているのではないかという感じがする。魂の世界の周波数はラジオのシグナルみたいにピタッとあわないと私たちにわからないのかなと思う。このシグナルをキャッチするためには、感情概念が全くない状態、すなわち瞑想しているような状態の時におこりやすいのではないか。そうやって、お母さまが見せてくれた世界を説明してくれると、エンジェルといわれているようなスピリット、それらがいる世界などの描写をしてくれた。あながち伝統的に伝わる話や子供の昔話などの描写は間違っていないなと思う。きっと先人も同じようなものをみていたのかもしれない。
このお母さまだが、うちの子供達と会っていない。最後の数年は体調も悪く結局会えずに亡くなってしまった。亡くなったよと伝えたとき、特に上の娘は5歳だったがすぐに泣いて、会ったことないのに悲しむなんて優しい子と思ったら、会えなくって悲しくて泣いていると言っていた。その数週間後、彼女が朝方私たちの寝室に入ってきてさっき見た夢の話をしてくれた。それはまぶしく光っている人の輪郭のようなものが見えて、なぜだか顔など全く見えないのにおばあちゃんとわかったんだそう。そして、その光っている人が彼女の名前を呼び、ようこそと言ったのだそう。孫の気持ちを察してきっと招待してくれたんだと思った。もちろん5歳の子が朝いちばんに見た夢を語ってくれたので、疑いの余地はない。精神世界について具体的な話なんてしたことがなかったので、光っている人の輪郭などというものについての知識は特になかったと思う。
うちの二人の娘はまだ産まれて数年だが、前世はどんなんだったのだろう。生まれ変わってまた振り出しに戻って人生スタートしているわけである。彼女たちの人生、学ぶべきものを学び成長していく過程を手助けする母親であるので、できる限りのことをしてあげて、幸先いいスタートになっていればいいなと思う。