はい。
今回の映画は、
ストレイ
-悲しみの化身-
ジャンルは、ホラーなのか?
よく参考にしているFilmarksでの評価は低いんですけど、鑑賞したアマプラでは評価が高い。
う〜む…
これは微妙かな…と思ったのですが、いかんせん私はこういう内容が好きなタイプなのです。
微妙なのが分かっていても、結構迷いながらもつい見てしまう。
でも私個人の評価としては、そこそこ高かったりします。そもそも期待度ミニマム状態で見たからかもしれませんが。
ロシアの映画らしいのですが、無駄に音でビビらす感じではないので、そこも良かったポイントです。
ダラダラと長文を書いているので、読みたい人はどうぞ。
以下、ネタバレしています。
これはですねぇ…
つい似た映画を思い浮かべてしまう。
オーメンやら、ペットセメタリーやら、チョットだけエスターとか。
要は、孤児院から養子として迎えた子が、悪魔?死者よみがえり?的な。
強いて似た映画を挙げるなら…ですけどね。
これはなかなか面白い。
というか、悲しいお話。
こういう映画って、ペットとか近所に動物がいたら、まず死んじゃいますよね。
そんなお決まりもありつつ。
ものすごく違和感のある孤児を引き取るという。なぜポリーナ(奥さん)はこの子に執着したのか?
喪失感のあるポリーナと共鳴したのではないかと思われ。
喪失感のなかった?イゴール(旦那)と養子は微妙な仲?
ポリーナは喪失感を埋める養子に、失った息子の名前ヴァーニャをつけるという。
後に赤ちゃんを妊娠したポリーナは、喪失感から解放されたが、それを察知したヴァーニャの標的となったのかも。
ヴァーニャはイゴールにも引き取った当初は噛みついたりしていたし。
そうそう、イゴールが急にヴァーニャに優しくなった理由は?実の息子ヴァーニャに似てきたから?
ポリーナと違って遺体確認の際に、確実に息子だと分かっていたわけだし、亡くなっている事を知っているからこそ尚更喪失感が生まれたのかも。
チョットここで整理してみようかと。
◼️登場人物
シスター:孤児院のシスター
守衛:元消防士。消防士の頃に少年を救助。後にライフルで自殺。
刑事:序盤からいる交通事故で死んだ人。たぶん刑事と思われる。
レナ:シスターの妹。守衛の妻。刑事を捨てた母親。
イゴール:
ポリーナの夫。医師。
ポリーナ:
イゴールの妻。学校の先生。
ヴァーニャ:
イゴールとポリーナの息子。行方不明…実は近隣の夫婦の車にひかれて死亡。
IT(仮に名付けました):
孤児院から養子に迎えた少年。ポリーナは後にヴァーニャと呼ぶ。
で?
そもそもの元凶は、いつかの時代の何かの儀式?で焼死した子供を、悪魔?(呪文を唱えていたから黒魔術?)との契約で生き返らせた事から始まったっぽいんですよね。
その子供は器だけ。
綾波レイみたいなものですかね。
それで、今から20年前に当時消防士だった守衛が子供(IT)を救助したと。
その後の子供(IT)の消息は不明?
その消防士は、シスターの妹であるレナと結婚した。
この2人の子供が刑事?
刑事はレナの子供で、小さい頃に捨てられ孤児院で育った。その後にレナは守衛と結婚したのかも。
消防士を辞めて孤児院の守衛になったが、妻であるレナが自殺してしまった喪失感で、地下に匿っていた?子供(IT)の器にレナが入った。
その孤児院にイゴール夫妻が来た事で、ポリーナの喪失感にレナ(IT)は目を付けて、また子供に戻ったのかなと。それまでITはレナだったはず。
ポリーナの前に現れた子供(IT)の格好が、スマホの動画に映っていたレナの格好と同じ赤い服だったので、たぶんそうだろうなと。
守衛の自殺はレナが子供の姿に戻ってからかな。レナがいなくなった事で正気に戻った、呪縛から解き放たれたのかも。
ポリーナが妊娠した時もそうだった。ITの呪縛から解放されたから正気に戻ったのかなと。
当初のイゴールみたいに。
ポリーナの喪失感が子供(IT)を引き寄せてしまったのかなと。
その後は、先に述べたとおりかなと。
そうそう、近隣の夫婦がヴァーニャを車でひき殺していたんですね。
子供(IT)を家に連れ帰った時に、近隣の夫婦の子供(IT)の見方。これ気になっていたんですよ。
車の前に急に飛び出してきたから「あぶないじゃないの」的に唖然として見ていたのではなく、容姿が異様だったからでもなく、ヴァーニャをひき殺した時を思い出したからなんだなと。
納得。
でも、そこら辺は丁寧に説明しなくてもよかったんじゃないかと思いつつ。
それとレビューを見ると、奥さんのポリーナを悪くいう感想が多々あったのですが、、、
あれは育児放棄というか、ある意味子供(IT)の暗示、呪縛にかけられていたようなもので、妊娠した事でその呪縛が解けた結果…と私は思っています。
初めてあの孤児院に行った時に、地下にいるレナ(IT)らしき者にポリーナは見られていましたから、その時に目を付けられたのだと思います。
その時に、レナ(IT)は子供(IT)になったのではないかと。新たなターゲットを見つけたので。
ITは悪魔なのか?
人の心にある喪失感を埋めてくれるモノ。シスター曰く『誰かが失った愛』だそうです。
誰かが失った愛が人間化したモノ。
だからこの映画は、切なく悲しい話なんです。
ここら辺は映画『ペットセメタリー』みたいですね。
結局のところ、イゴールは息子のヴァーニャではなく、妻のポリーナを失った方が喪失感が強かったって事か。
時の流れもあるのかな。
というわけで、
思っていた以上にズラズラと書いてしまいましたが、私的にそれだけ良かったという事…なのかもしれません。
実は深イイ話。
それでは。