レオパの飼い方~完全版~
レオパは爬虫類の入門種として周知されており、初めての爬虫類にレオパを選択する人も多いのではないでしょうか。
かく言う私もレオパから爬虫類沼に落ちました('ω')ノ
今回のお品書き↓
1章 ー 最低限必要な飼育用品
2章 ー あっても良い飼育用品
3章 ー 温度と湿度
4章 ー 餌
では早速見ていきましょう。
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1章 ー 最低限必要な飼育用品
レオパの飼育に最低限必要な飼育用品は以下の6つです。
①飼育ケージ、②床材、③シェルター(隠れ家)、④水入れ、⑤保温器具、⑥爬虫類用カルシウムパウダーの5つです。
昼行性のトカゲと比較すると必要な飼育用品は少な目ですね。
順を追って説明します。
①飼育ケージ
当然必要ですね(^^)
幅40cm×奥行25cm×高さ20cmくらいのケージであれば終生飼育が可能だと思います(大型化するモルフを除く)。
レオパの飼育に使われる飼育ケージは色々あります。
一部を紹介すると、、、、
・レプタイルボックス(一番多いかも)
・爬虫類用ガラスケージ(GEX EXOTERRAさん、ビバリアさん、三晃商会など)
・観賞魚用の水槽
・ダイソーのシューズボックス
・引き出し型のボックス
などなど。
レオパに一番使われるのはレプタイルボックスではないでしょうか。
アクリル製で見やすく非常に軽いことからメンテナンス性に優れています。
ただ難点として、アクリル製なので傷つきやすいことと、何年も使っているとアクリルが反ってくることがあるみたいです。
☞シューズボックスを使う場合は通気口を加工して開けてくださいね。
参考画像を貼っておきます↓↓
※カッターで正方形に切り取り、そこにダイソーの網戸補修ネットを貼り付けました。
蓋が開きやすいので、その点だけ注意が必要です。
②床材
これもまた色々あります('ω')ノ
・デザートソイル
・デザートベース(細目)
・ウォールナッツサンド
・デザートブレンド
・キッチンペーパー
などなど。
個人的にオススメなのが「デザートソイル」です。
理由は①消臭効果が高くそれほど臭わないこと、②糞にソイルがくっついて一目で分かる、③糞だけ取り除けば4か月くらい使える、④湿度も安定することにあります。
一方デメリットは誤飲です。
これはキッチンペーパー以外全て起こり得る可能性があります。
私が飼育しているレオパもベビーの時にデザートソイルを誤飲してしまいましたが、通常の排泄時に糞と一緒に問題なく排泄されました。
誤飲に対する対処法としてはケージ外で給餌する方法が考えられます(神経質な個体はケージの外に出すと怯えて餌に喰い付かないことがあるので、その子の性格に合わせてあげて下さい)。
③シェルター(隠れ家)
レオパは夜行性なので、昼は基本的にシェルター内に隠れてます(昼にシェルターの外で寝る肝の据わった個体もいる)。
その為、シェルターは必須となります。
飼育している個体の大きさに合わせたシェルターを用意してください。
GEX EXOTERRAさんやSUDOさん、マルカンさん、ビバリアさんなど様々なメーカーさんから出されてます。
「スドー ウェットシェルター」はサイズ展開されており、安価でどこにでも売ってるのでオススメです。
④水入れ
当然ですが必要です。
水入れから直接飲まない個体についてはスポイトで与えたりしましょう。
水は定期的に取り換え、新鮮な水を入れて下さい。
⑤保温器具
保温器具も様々なタイプが展開されています。
上から空間全体を保温するタイプ↓
・暖突(みどり商会)
・HEATING TOP(GEX EXOTERRA)
・ヒュドラヒート(寿工芸)
・セラミックヒーター(ソケット別途必要)()
・NIGHT HEAT LAMP(ソケット別途必要)(GEX EXOTERRA)
下や横から部分的に保温するタイプ
・ナラベルト(みどり商会)
・ピタリ適温プラス(みどり商会)
・マルチパネルヒーター(ビバリア)
・レプタイルヒート(GEX EXOTERRA)
個人的にオススメなのは「HEATING TOP」と「マルチパネルヒーター」です。
HEATING TOPは他商品より効率よく保温することができ、ケージ上に載せるだけの簡単設置で済むのでかなりオススメです。霧吹きも気兼ねなくできるのもポイントが高いです。
マルチパネルヒーターは経済的で自動温度制御付き(過熱を制御するのみでサーモスタット機能ではない)なのでオススメです。ワット数違いの商品展開が多いことと出力を割と細かく設定できるのもポイントが高いです。
★温室を作れば、パネルヒーターだけで底面保温と空間保温の両方ができます。
私も温室を作りパネルヒーターだけで冬越えしましたが、問題は何も起こりませんでした。
★★「空間温度」と「底面温度」と出てきましたが、これについては3章で解説します★★
⑥爬虫類用カルシウムパウダー
複雑な話は吹っ飛ばしますが、とにかく爬虫類にとってカルシウムの不足や欠乏は文字通りの死活問題です。
だからと言って与えすぎるとカルシウム過剰摂取により神経系に障害が生じる可能性があるようです。
与えすぎにも不足にも注意が必要です。
特にカルシウム不足から発症しやすい「くる病」には注意が必要です。一度発症すると治癒する見込みは殆どありません。
ただ、日常的に与える分には問題はないようです(爬虫類専門店の店長談)。
毎回の餌やりでカルシウムをつけてあげましょう(これをダスティングといいます)
不足する栄養素を補う意味でも、お好みで爬虫類用の各種ビタミンパウダーなどもダスティングしても良いと思います。私も定期的に与えてます(2回に1回)。
ビタミンといえばビタミンD₃が飼育者の間でも意見が分かれています。
私がレオパを購入した爬虫類専門店の店主の方曰く「日常的に与える分には何も問題はない」という見解でした。
その方は「仕入れ先のアメリカのレオパブリーダーも毎回の餌やりでビタミンD₃を与えているから、そこに合わせている」と言っていました。
私はビタミンD₃の過剰摂取による発病の可能性を考慮し、2回に1回の餌やりで与えています。
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2章 ー あっても良い飼育用品
①餌やり用ピンセット、②爬虫類用のマルチビタミン
①餌やり用ピンセット
餌に喰い付いたときに口内をケガする恐れがあるので、先が丸いピンセットを使った方が無難です。
GEX EXOTERRAから先の丸い良い感じのピンセットが2000円くらいで販売されています。
②爬虫類用のマルチビタミン
どうしても栄養が偏りがちなので、こういったマルチビタミン剤を与えることで栄養の偏りをある程度解消できます。
GEX EXOTERRAさんやポゴナクラブさん、テトラさんから出ています。
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3章 ー 温度と湿度
様々な方の意見を参考にした結果、私が考える理想的な温度と湿度は、、、、、、
「28℃~32℃の空間温度、35℃~36℃の底面温度、50%~60%の湿度」が最適解だと考えます。
~空間温度について~
繁殖を考える方はクーリングという冷却期間を設ける方もいるようですが、普通に飼育するだけであれば28℃~32℃を維持すれば良いと思います。
アメリカのブリーダーは30℃~32℃で管理している人もいるようです。
「レオパの生息地は寒暖差があり、ある程度の低温にも耐えられる」とする方が居ますが、それはあくまでも原種のWC個体に限った話だと考えます(WC個体は殆ど流通しない)。
原種とモルフ物は全くの別物だと考えた方が絶対に良いです。
~底面温度について~
レオパも他の爬虫類と同じく「温度勾配」を作ってください。
暖かい場所(ホットスポット)と涼しい場所(クールスポット)を作ることで、レオパが過ごしやすい環境になります。
ケージ全体を温めるのではなく、ケージの3分の1程度の面積を温める感じで問題ありません。
~湿度について~
レオパは乾燥系の爬虫類に分類されます。
フトアゴヒゲトカゲやオニプレートトカゲと同じ分類です。
その為高い湿度は宜しくありませんので、「低くても40%、高くても70%以内」の範囲に抑えれば問題なく飼育できると思います。
ただ、脱皮をするときにはやや湿度を必要とするので、その時は水を入れることができるシェルターを用意すると簡単に湿度調整ができると思います。水入りシェルターは常設でも良いと思います。私も常設してます('ω')ノ
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4章 ー 餌
レオパの餌も多くの種類があります。
イエコオロギ、フタホシコオロギ、クロコオロギ、ミールワーム、シルクワーム、ハニーワーム、デュビア(幼虫)、人工飼料などでしょうか。
一般的に用いられるのは冷凍コオロギだと思います。
私も冷凍コオロギをメインにたまに人工飼料を与えています。
どうしても冷凍餌を食べない個体もいるので、その時は活餌を与えましょう。
拒食している個体にはシルクワームやハニーワームを与えると食べてくれることもあるようです。
注意点ですが、ミールワームを与える際は念のため頭部を潰した方が無難です(ミールワームからの反撃を食らうことがある)。
餌の頻度に関しては前回の記事で詳細に説明しています。
参考にしてみてください(^O^)/
それでは今日はここまで。
2023/11/2