今、タクシー不足のようです。
先日も、静岡県のある地方都市で、駅から3キロくらいはなれた場所にいったのですが、タクシーが来ない。電話で予約をとっても、1時間はかかるし、行けるかどうかもわからないという、事実上乗車拒否。ヒッチハイクするわけにもいかず、小雨の中、40分も歩く羽目に陥りました。まあまあ健脚だし荷物もあまりなかったのでよかったのですが、こりゃ大変。
タクシーが不足していると言うよりタクシー運転者のなり手がないということのようです。
ご年齢で卒業される方が多い一方で、残業規制などの法律があるため、長時間労働もできない。
それなら給料を上げたらと思うのですが、これも規制があって運賃があげられない以上、そうもいかない。
一部解禁されたライドシェアリングも既得権益を守りたい業界の意向と行政の厚い壁があり、骨抜き状態。
そこで、ヤマト運輸が新サービスを始めました。
従来もペット輸送を手掛けていましたがこれを人間にも拡大することにしたものです。
タクシー会社と異なり、過疎地でも荷物の宅配需要があり、比較的頻繁に輸送トラックが走り回っているためにできたサービスです。
やり方は簡単、体重、行先をスマホで打ち込むとバーコードが出てきます。ピックアップの車が来たら所定の箱の中に入り込み、到着までの暫くの間、大人しくじーっとしているだけ。箱には「壊れ物注意」「ナマものにつき取り扱い注意」「天地無用」などの表示がされています。目的地に到着したら、箱をあけて晴れて自由の身。料金はクレジットカードから引き落とされます。
過疎地の住民からは、外を見ることができないけれど背に腹は変えられない。便利で助かっていますという声が多数よせられています。
ヤマト運輸は創設のときから既得権益を守りたがる運輸省との間で規制をめぐって激しいバトルをした歴史があります。(くわしくは、高杉良小説ヤマト運輸 (新潮文庫) をご参照)
今回のサービスについても、運輸省からは、取りやめ命令がでましたが、我々は箱を運んでいるのだ、その中身は預かり知りません、そもそもネコが子猫を運んで何が悪いんだ、ということで、強行するかまえでおります。
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たまには旅行にいくようにしています。海外一人旅など記録を、「ついでにちょっと旅」に残していますのでよろしかったらご笑覧ください。