年末年始、東京から幼馴染が帰って来て、
ずっとうちの事務所に入り浸っていたw。
毎年の恒例行事で楽しみにしている。
幼馴染は、昨年秋からある会社に入り、
その会社の業績を上げる為に重役に就いている。
年末、そんな幼馴染との話の中で
「エス、備前焼作家の知り合いいない?
うちの会社が備前焼とのコラボ商品を企画しようとしてて……」
という話題が出た。
"この人が備前焼作家!という近しい友達は思い浮かばないけど探してみるわ。"と答えた。
1人、思い浮かぶ人間はいるが、
その人が備前焼作家かどうかも分からないし、
高校卒業以来、30年以上話すらしていないし、
連絡先も何処にいるのかも分からない。
その彼のイニシャルはT。
私も苗字がTで、高校3年の時、名前順の席で
私が前で、彼が私の後ろの席だった。
ずっーーと以前、風の噂で
彼が陶芸家になっていると聞いていたので、
探してみる事にした。
3日程前、
高校のアルバムを見て彼のフルネームを確認し、
FacebookでHitするかどうか検索してみたら…
案外簡単に見つかったww
さすがSNS。
使い方ほぼ分からないが、こういう時、便利。
早速、彼に
"高校の同級生のT(私)です。高3時、私の後ろの席のT君ですか?突然、つかぬ事をお聞きしますが、現在、陶芸家をされていらっしゃいますか?"
とメッセージを送ってみた。
そしたら、すぐに
【お久しぶりです。Tです。そうです、しがない陶芸家をしております。よくご存知でしたね】と返事が来た。
少しメッセージのやり取りをして、
連絡した趣旨を説明し、
幼馴染とマッチングして、
お互いが今月中に東京で会う約束をしたらしく、
私も役目を果たせて、
この話は一旦完結だと思っていた。。。
今日の夕方、中高の同級生M君が九州から帰省して来た。
帰省した時には必ず会う。
今回は「美観地区に行きたい‼︎」という
M君の要望から美観地区に行った。
私にとって2カ月振りの美観地区。
M君が「2件程寄りたい所がある」というので
着いていった。
1件は個人がやっている工房。
もう1件は美観地区ど真ん中の…
陶芸&茶房。
私は初訪問。
というか、
こんな美観地区のメイン通りに陶芸店がある事すら知らなかった。
いかにイチ市民が美観地区を大切にしていないか
分かるww
M君は店に入るなり、
「ここ、高校の同級生、T君の実家よ!
ねっ、お母さん」と
店にいる年配の女性に話掛けた。
私:えっ!マジで?えっ??
お母さんが'えぇ、そうです。'と息子さんの事を
話してくれると、それはまさに
私の後ろの席だったT君の事だった。
店内には所狭しとT君の作品が置かれている。
彼がその道ではかなり精通した作家さんだった事も、
ご実家が50年以上、美観地区内で陶芸店を営んでいた事も、
まったく知らなかった。
”私、3日前にT君と高校卒業以来、連絡したんです!“とお母さんにお話し、会話が弾んだ。
ここを訪れたのも何かの必然だったんだろうな…と思い、
彼の作品を2つ購入させて頂いた。
幼馴染とM君が結んでくれた、
30年以上前、同じ学舎で前後の席だった
イニシャルT同士の不思議な縁。
こんな事、ある?ww
購入したT君の作品は、
M君夫婦へ郷土土産として差し上げました。