拝啓父上母上様。
桜の蕾も膨らんで、一輪、また一輪と咲き綻んで、
春の訪れを感じるようになりましたが、いかがお過ごしですか?
風邪など引いてませんか?
三十年前の今日。
お二人の希望を一心に背負いこの世に生を受けた長男坊は、
遠く離れたここ東京で、相変わらず馬鹿をやっております。
寵愛を受けてすくすくのびのび育った、一家の跡継ぎは、
遠く離れたここ東京で、相変わらず馬鹿をやっております。
こうして馬鹿やれてるのも、
どんな事があっても俺を見放さないあなたたちの愛があるからです。
優しく、時に厳しく見守ってくれているからです。
ありがとう。
ついこの間までハイハイしていた俺も、
もう三十。
地べた這いつくばって生きるような生活ですが、
その目は子供の頃と変わらず、前だけを見ています。
あなたたちから授かったこの命、この人生。
本気で、全力で、精一杯謳歌してやりたいと思います。
俺がこの世に生を受けた時のお二人の年齢と同じ年齢になりましたが、
まぁそちらは多大な期待はせずに首を長くして待っていてください。
産んでくれて、育ててくれてありがとう。
お身体には気を付けて、しつこいなぁってぐらい長生きしてください。
2015年3月26日 馬鹿息子 淳一より