一人っ子政策のもとで生まれた私は、決して自分の子供を一人っ子にはしたくない。

だから、今の中国では子供を育てたくない。


でも、たとえ一人っ子政策が解かれたところで、今の中国では子供を育てられないとも思う。


中国の子供たちは苦労してるんだよ、という言葉の真意が、今回やっと少し垣間見れたんだ。

中学生のころから8時間授業。帰宅時刻は夜9時。

大学の競争率の高さは言うまでもない。


めいっぱいの期待を背負って、子供たちは、勉強にげっそり。

簡単には大学に入れないので、大人たちは、教育費にげっそり。


ほんと、半端じゃないだろうと思うよ。

子供には無駄な苦労をさせたくない。でも人間として成長する為に通過すべき関門はある。

何年後に直面ことになるかわからない葛藤だけど、

そのときには「どこの国で育てるか」という、環境の選択も強いられることを思うと、

世のお母さんたちの苦悩が目に見えるようだ。

与えられた環境の中でやりくりしていかねばならないんだからね。

強いなぁ。



そんな環境が人の心を歪ませるのか。

テレビでは、親の離婚を目前にした、小学生の女の子が映し出されていた。

彼女は泣きながら訴える。


「私が女の子だからお父さんは私を捨てるんだ。

 女の子は男の子に負けるから、
 いっぱいお金をかけても無駄だから。


 男の子だったらお父さんにもかわいがられて、大事にされたのかな。

 お父さんに遊んでもらったことなんて、一度もない。


 こんなの理不尽だよ。

 女の子だって男の子と同じくらいチャンスがあっていいはずじゃない。

 女の子にだってできることはあるんだから。なんで区別されちゃうのかな。

 認めてほしい・・・」


言葉が出なかった。

自分の子供は無条件にかわいい。

そんな感情を抱くのが当たり前ではない、という、実は当たり前なことに気づいて。


でも、女の子だからいらない、というのは、蹴り飛ばしてやりたいほど許せない言い分だ。

これは私が女だから思うことなのか。

人倫には限界があるのか。