港湾では一般には使わないような言葉がたくさんあります。
私も最初聞いた時は何が何だかわかりませんでした。

ほんの一部を紹介します。

「ちゃぶ」-----休憩、ご飯にすること(例)今からちゃぶにします。

「のーちゃぶ」----休憩なしで荷役をやること

「ちゃぶ交代」----休憩なしで荷役をやるとき、誰かが交代をしに行くこと

「カンチ」----ガントリークレーンのブーム(アウトリーチ、海側)の事。陸側はバックリーチ

「ブリッジ越え、カンチ越え」----コンテナ船のブリッジ(ハウス)をガントリーが横切って移動すること

「シフト」----コンテナを一旦置いている場所から動かすこと

「直行シフト」----本船上で荷役や積みつけの事情でヤードに卸すこと無くガントリーでコンテナをつかんだまま別の位置へ移動させること

「仮置き」----コンテナを一旦置くこと

「本付け」----搬入されたコンテナ、仮置きしたコンテナを本船積みつけプラン、荷役行程表をもとに
荷役をやりやすいよう、PORTやWEIGHTなどを考慮しコンテナをヤードに置いていくこと

「特殊コンテナ」----危険品、フラット、オープントップなど

「仮揚げ、仮陸揚げ」----本船が寄港しない港や仕向け地のコンテナを揚げること。仮揚げされたコンテナは、その寄港地へ向かうコンテナ船に積むか、トラックなどで輸送される。

「NEW VAN」---新造コンテナの事。今は外国でコンテナを作られていますが、過去は冷凍コンテナなどは
日本で製造されることが多かったため、新造コンテナをカラバンのまま船に積むことがありました。
通関の都合上結構ややこしかったです。

「いも」----危険品の事。IMCO NO(IMO NO)から来ている。IMO 8の場合は「いもはち」と呼ぶ
      
「機械とも」----冷凍コンテナを機械をとも側に向けて積むこと。機械を海水や塩害がら守るため。
        もちろん例外もある。
        通常コンテナはドアをトモ側に積む。理由は一緒だが、中国からのコンテナは守られて        いない場合が多い。
「AS DRY」-----冷凍コンテナを普通バンとして使うこと。中に断熱材が入っているためコンテナ内の温        度が変化しにくいのでコンピューターやゲーム機、コピー機などの精密機械が運ばれる        ことが多い。船会社や港によっては、間違ってコンセントをつなげないように
        AS DRYと書かれたテープを貼ることがある。