薪ストーブを使っていて、思うことの1つ。
それは、
室内の湿度が低いっ!!
真冬に一日中ストーブを焚いていると、何も加湿しなければ30%切ってしまうこともある。
ここまでくると、男の私でも気になるくらい肌がカサカサ。
ハンドクリームを顔に塗りたくる。
こちらの記事でも書いたが、我が家ではストーブの上に鍋とやかんを置き、
さらに加湿器を1台稼働。
これで何とか湿度を40%台で維持できている。
ところで、なぜ薪ストーブを焚くと湿度が下がるのだろう?
暖房として一般的な灯油ストーブ(ファンヒーター)。
灯油は原油を蒸留してつるられるが、炭素と水素でできた液体の「有機物」。
これを燃やすと、灯油の炭素や水素が酸素と結びついて二酸化炭素や水(水蒸気)になる。
この水(水蒸気)が原因で結露する、と言われている。
では、薪ストーブはどうなのだろうか?
薪ストーブの燃料である木は、セルロースやリグニンなどいろいろな成分を含んでいるが、
主な元素で言うと
炭素:約50%
酸素:約44%
水素:約6%
ということらしい。
そして薪は乾燥させて使うが、水分はだいたい20%くらい残っているとすると、
灯油ほどではないかもしれないが、薪を燃やすことで多少の水(水蒸気)が出てくる。
が、しかし!
灯油ストーブ(ファンヒーター)は、灯油を燃やして生まれた二酸化炭素や水蒸気がそのまま室内に放出される。
一方で薪ストーブでは、薪を燃やして生まれた二酸化炭素や水(水蒸気)は、煙突を通って屋外に出て行ってしまう!!
さらに薪ストーブで暖まった屋内の空気は、より多くの水蒸気を含むことができるので、
屋内の水蒸気の量が増えなければ湿度が下がって行ってしまう。
そして、薪ストーブは煙突から空気が出ていくということは、
薪ストーブは屋内の空気を吸い込む、ということ。
屋内の空気が薪ストーブに吸い込まれるってことは、
外の空気が家の中に入ってくる、ということ。
冬の空気は、冷たくて乾いている。
そんな外気を屋内に呼び込み、薪ストーブで温められてさらに湿度が下がる…という、魔の乾燥ループ!
これが、「薪ストーブを焚くと湿度が下がる」の正体だ。
と、思う。