「兪史郎物語」さすらい13 | E爺が再エネで起業「太陽と風と緑の大地と共に」

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太陽の恵みを分かち合う循環会社を目指す。
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兪史郎が描き上げた画は、千年の悲願であった「鬼のいない世界」を作り上げた喜びが満面に溢れる笑顔、笑顔(不死川実弥は横向いてはにかんでた)の鬼殺隊の生き残りメンバーだった。
 
そんな画を描いたのが最後に残った鬼の兪史郎であったことは、運命とは皮肉なものである。

炭治郎「これは凄い、、、!!
死んだみんなにも見てもらいたかったなぁ~。特に実弥さんに(笑)
あの世への最高の土産話ができました。
これはもう、家宝に決定です。
兪史郎さんどうもありがとうございます。」
 
兪史郎「炭治郎、礼を言うのはこちらだよ。
こんなに楽しいのは生まれて初めてかもしれない。
早速、珠世様の墓前にご報告したいので、今夜帰ることにする。」
 
炭治郎「今生のお別れとなると思いますが、兪史郎さんは生きてください。そして、お元気でいてください。」
 
兪史郎の元に、炭治郎の訃報が届いたのはそれから一カ月後のことであった。
後を追うように、カナヲも旅立った。
 
二人の死を悼みながら、無心に画を描く兪史郎の家には「珠世様」の肖像画が日に日に増えてゆくのであった。
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さすらい編 完
めぐりあい編につづく