9月も残りわずか、10月はイベント繁忙期のため、社内は制作業務におわれています。
そこで本日はイベント制作に関するお話し。
『餅は餅屋が一番』
以前の「イベントBIBLE(制作編)No.4」では、素人によるタレント出演交渉のデメリットについてお話しました。
今回は契約後から本番までの業務についてのお話。
タレント手配の場合は、契約後が様々な作業が始まります。
出演時間をタレント側に伝えればOKではありません。
ステージの仕様、音響照明の仕様、リハーサルもしくはサウンドチェックの時間、楽屋のセッティング等、様々な確認が必要です。
また、イベント開催日当日の手配も細かな気配りと対応が必要となります。
例えば
タレント移動の際の列車の座席。
タレントのクラスにより異なりますが、新幹線なら、指定席かグリーン席を手配します。
座席位置については、手荷物の内容や、同行スタッフ数などに応じて、一番後方を確保したり、中間の左右前後を全て確保するなど、気配りが必要です。
ビックタレントになればなるほど、一般乗車客となるべく接しないように考えることが必要となります。
到着の駅のプラットホームでは、スタッフが出迎えます。
プラットホームからハイヤーまでの動線にも細心の注意が必要です。
ハイヤーもタレントのクラスにより様々な種類を考えます。
会場に到着したら、楽屋に入ります。
楽屋内のセット備品は、タレントによって様々な要望がございます。
お弁当、飲物(ミネラルウォーター、お茶、コーヒー)、おしぼり、姿見、ハンガースタンドは、ランクに関係なく最低限必要です。
その他、歌手の場合は加湿器、アイドルの場合はお菓子、また、部屋の雰囲気によっては、お花を飾ることも必要になります。
その他、タレントと主催者とのご挨拶や記念撮影のタイミング、サイン色紙の枚数と準備など、多種多様の事項が発生します。
これらを全て事前に確認し、手配しておく必要がございます。
基本的に、当日現場対応というのは避けなければいけません。
上記の他にもまだまだ作業はあります。
このような工程は、やはり経験が必要となります。
「餅は餅屋が一番」という言葉のとおり、やはり経験豊富な専門家に任せるのが一番です。
タレント手配に限らず、アミューズメントやツールなども、ただアイテムを注文すれば良いというものではないのです。
イベントを制作し実施するには、アイテム発注以外に、目に見えない作業があることを認識しなければなりません。
経験豊富なイベント制作会社は、「縁の下の力持ち」的な存在なのです。