ちょっと、小説を書き直すか引越しさせるか、あれこれ悩んでいてちょっと置き場に困ったのでここに仮UPです。
というか、iらんどから、コピペしただけでまだいじってません……。
あちらもこちらも……。
いきなり、「なんだこりゃ」ですみません(^_^;)
ジャンルは和風コメディーで特にタイトルはないのですが、柑橘家シリーズ、とだけついてます(笑)
1話完結、現在5話までできておりまして、なんだかもっとかけそうな気がするのでちゃんと短編に仕上げようかと。
短編×5で、結構な枚数になるかなぁ、と思いまして。
あ。
感想などいただければ……飛び上がって喜びます。
感想でなくとも、「読んだよ!」その一言でも構いません。
普段、歴史モノばっかり書いていて、iらんどではほとんど反応がいただけません。下手だからしょうがないんですけど……。
わたしには才能がないので、そこは努力と根性で補うしかありません!
頑張ります!
柑橘家シリーズその1
我が柑橘(かんきつ)家には、困った若殿がおいでです。
お名前を蜜柑(みかん)様と申し上げるのですが、いい年をして元服もなさらず、日ノ本をふらふらと放浪してばかり。
先日もいつの間にか家老のご子息一人をお供に、ふらりと城下を出奔し、先ほど戻ってこられたそのお姿は。
「蜜柑! それはどうしたことか!」
我が殿八朔(はっさく)様が頓狂な声を上げて目を剥かれるものでした。
「父上は相変わらず酸っぱそうな顔つきでござるな!」
余計な世話じゃ、と、一喝した八朔様は、眉間に皺を刻みご子息の異装を眺められました。
「この眼帯は伊達政宗殿より頂戴し、この六文銭は真田信繁(幸村)殿から頂戴し、この獅子の兜は徳川家康殿に頂戴し、この着物は前田慶次郎殿に頂戴し、この槍は……」
「まて、待たぬか!」
「何でござる?」
「そなた、どこで何をしておったのだ」
「各地で諸将と親交を深めてまいった。これにて、我が家は安泰にござる」
父上安心して隠居なされよ、と、豪快に笑う蜜柑様に対して、八朔様は深々と嘆息されました。
「あやつの盗癖にて、我が柑橘家は潰れるのかと思うと涙も出ぬわ」
数日後、各国の使者が
「我が殿の宝物を是非返していただきたい」
「なにとぞ、ご内密に……」
などと口々に言いながら、ひっそりと、されど続々と袖の下を持って駆けつけて参った時には。
すでに蜜柑様は城下を去った後にございました。
「……何故だか知らぬが、各国の弱点を握ったようになってしもうた。なんと恐ろしきことか」
八朔様のお嘆きは、今後も続くものと思われます。