数年前のこと。

私はなぜか、もんのすごぉーーーーーーーーーーーーく「ドラえもんスペシャル」が見たくて、テレビに張り付いていました。

「わーい、ドラちゃんドラちゃん!」

と喜んで数分。


「えー番組の途中ですが……」

突然、特番に切り替わりました。


私は。

「ドラちゃんまだかなぁ」

と、言いながらずっと、テレビに張り付いて(それでも真剣に)特番を観ていました。

「ドラえもんスペシャルは、後日日程を変更して……」

と、アナウンスが流れても

「もしかしたら!」

と、ドラちゃんを待ち続けました。


一時間が経過しても特番のまま……。

なぜがか無性に哀しくなった私は、テレビを消して、すごすごと引き下がりました。


翌日、新聞を読みながら親が私に言いました。

「ものすごい大地震だったんだよ、ドラえもんがなくなるはずだよ!」

「うん、そうだね。そうだったよ、特番で観たもの!」

「……じゃあ、なんでそんなにドラえもんを期待してたの?」


この質問には、未だに答えられません。