昨日の夜は夫が病院まで来てくれた。

地震で携帯が使えずに連絡が取れなかったし、

病院の付近一帯が停電で、信号機も消えている状態で危ないので

迎えに来てくれたのだ。


この1週間くらい、夫も仕事の疲れか元気がなくて、

父の症状や、治療について私の思うところを聞いてもらえなかった。

それで私は、父のことは自分ひとりで考えて、

ひとりで対処していくしかないんだ、子供は私ひとりなんだから、と

意地になっていたのかもしれない。


夫が来てからもしばらく父が落ち着かず、

2時間近く夫は黙って待っていてくれた。


帰りは今日、父を担当してくれた看護師さんも

一緒に車に乗って帰った。

今日はウンチの手伝いまでしてくれて、

「今後のケアの方向性を話しましょう」と、

私が考えていること、

無理して食べさせたり、起き上がらせたりはしないでいたい、

口の中が汚くなってしまって本人も不快そうなのでなんとかしたい、

というようなことを聞いてくれた。

話していたら、家がすぐ近所だということが今日わかったばかりだった。


車の中で彼女とお喋りしていたら、

夕方からの勤務の人たちで連絡がつかない人がいるとか、

病院の夕食が準備できずに乾パンやお粥が出たとか、

テレビも見ないし、病室に籠りきりなので、

地震の被害が思っていたよりもずっと大きいのに驚いた。


帰ってからテレビを見たら、日本での最大規模の地震で、

何百人もの方が亡くなったという。


今日のこの日、地震で命を奪われるなんて、

誰も思いもしなかったことだろう。

父のように先が見えているところへ次第に向かっていくこともあれば、

なんの前触れもなく起こることもある。

どちらがいいという問題ではなくて、

わかっているのは、

どちらになるのか、自分では選べないということだ。




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