日韓が領有権を主張する島根県の竹島を巡り、韓国の実効支配が始まったとされる1953(昭和28)年夏の海上保安庁の対応を記した内部文書の一部を、兵庫県の元公立高校教諭の男性がこのほど出版した著書で公表した。

文書は、上陸が確認された韓国の漁民に対し国交正常化交渉中などを理由に逮捕せず退去勧告にとどめた経緯などを記載海保が非公開とする通達にも触れており、専門家は日本が韓国の強行策を許した当初の状況がうかがえる貴重な資料」とする。

~中略~

海保によると、文書は内部に現存していないが、通達は保管している。ただ、他国との交渉上不利益を被るおそれがある」などとして非公開にしている。

右上矢印竹島への1953年韓国人上陸確認 海保、外交配慮し逮捕せず 元高校教諭が文書公表

短い記事ですのでぜひリンク先で全文をお読みください。そうでないと理解できません。

 

他国との交渉上不利益というのは嘘で、日本政府が国民から非難されたくないから非公開なのだろうと思います。はこ怒る

 

結局はアメリカが黙認したことが大きいとは思いますが、それなら尖閣についても同じことが言えます。

 

「尖閣に公務員常駐」と私たちを騙して野党から政権を奪取した安倍総理ですが、その後中国の顔色を窺い日本人でも上陸させず、日中双方で海域をパトロールすることが日常となっています。

アメリカは安保適用と言いながら、尖閣を日本の領土とは言いません施政下にあるから適用対象なのであって、施政下でなくなれば対象外ですし、このためにアメリカ議会が日本の側に立って戦ってくれるとは到底思えません

 

そのうえ、安倍首相は中国が、グローバリズムのけん引役を担っているので擦り寄ります。

首相は中国が提唱する経済圏構想「一帯一路」に関し「中国側の考え方もかなり整理されてきている。個別の案件について日本で対応できるものはきちっと対応していきたい」と述べ、協力する姿勢を示した。(産経

「対応」と偉そうに言っていますが、一緒について行くことで何かおこぼれを頂戴することです。

 

今回、中国の李克強首相が訪日を意図的に「格下げ」しているという報道がある中、「李克強首相と一緒に札幌まで…危機の安倍首相、手厚いもてなしと、おもてなししています。

現政権下では言葉の意味も変わります。おもてなし=卑屈に相手に合わせて媚び諂うこと。

 

~前略~

李首相が北海道を訪れるのは初めてです。
李首相は10日午後高橋知事と会談するほか、11日は日中両国の地方の代表者による会議への出席や、自動車部品メーカーの視察を予定しています。
一連の日程を通して李首相は、日中両国の関係改善の流れを地域間でも加速させたい考えです。
また、日本の先端技術を視察することで、中国での技術革新につなげるねらいがあるものとみられます。
一方、高橋知事は、李首相に北海道の魅力や技術を伝えることで中国からの観光客や企業の誘致につなげ、地域を活性化させる考えを示していて、経済交流を促進させたいとしています。(NHK) 叫び

 

国民は<中国人が日本領土爆買い「北海道は中国32番目の省になる」>と心配しているのですが、首相も知事も中国に技術を渡し、土地を売り、中国人を入植させて本当に中国に自分で飲み込まれに行っています

 

9条を守って戦争さえしなければ平和だという人は、本気でそう信じる狂気の人と、攻めて来たら戦うより死んだ方がいいという信条の人とで構成されていると思います。

しかし、武器を使わないで占領することは出来るわけで、そこは国家としての戦略や外交能力が必要になるのです。

その能力が今の日本の政治家に皆無であることが、日本の一番の非常事態なのです。

 

ところで、マレーシアで議会選挙があり、マハティール元首相が率いる野党連合が予想外の勝利となりました。

金権汚職体質やバラマキなど国民の不満が高まっていて、ナジブ政権は下院解散直前「フェイク(偽)ニュース対策法」を駆け込み成立させ、マハティール元首相の一部発言が同法違反に当たると主張したり、「15、16日を休日とする」「26歳以下の所得税を免除(すでに納税した人には全額返還)」などと言い出したりして、有権者を取り込もうとしましたが失敗しました。

 

マレーシア総選挙、野党連合が勝利 独立以来初の政権交代実現、マハティール氏が首相に返り咲き(NEWSWEEK2018年5月10日)

「希望連盟」が勝利した結果、野党の指導者であるマハティール元首相が首相に返り咲くことになった。10日未明に会見したマハティール元首相は副首相として希望連盟の中核である「人民正義党」の指導者でアンワル元副首相の妻、ワン・アジザさんを指名する方針を明らかにした。

さらにマハティール元首相は首相としての任期5年間のうちに、以前のマハティール政権で副首相兼財務相を務め、現在同性愛罪で服役中のアンワル氏に首相を譲る方針を示していたことから、今後のアンワル氏の扱いにも注目が集まっている。

 

さぞかし、2012年暮れから政権を握る安倍首相はこの結果に困るだろうと思います。

なぜかというと・・・

2014年1月19日、アンワルマレーシア元副首相、成田で入国拒否される(AFP)

 

同性愛で起訴というのはでっち上げだという観測が大勢でした。東南アジアに限らず先進国以外ではよくあるんですよね。不敬罪とか、国家反逆罪とか、野党にそういう罪をなすりつけて牢屋にぶち込むことが。最近は日本でも安倍首相に嫌われると異常に長期間拘束されますね。叫び

AFPの取材に対しアンワル氏「今回の出来事には困惑し、衝撃を受けている。一つの民主主義国家による、(他国の)野党党首であるベテラン政治家への対応ではない」と述べ、マレーシア政府に「この出来事に関し調査し、日本政府に強く抗議するよう」求めた。(c)AFP

このアンワル氏の妻が副首相で、5年のうちにはアンワル氏が首相になるかもしれません。

日本政府は謝るんでしょうか?関係改善のためにまた血税を使って何かするんでしょうか?

無能政府がいつまでもいると、税金が本当に無駄に海外に流れることになるのです。

 

蛇足ですが、「公正な選挙を期待する」と言って先進国で唯一日本だけが支援するカンボジアの総選挙は、政権が野党党首を国家反逆罪にして、野党を最高裁判所令で解党させ与党しかいない状態です。

政府批判を続けていた英字紙は次々と廃刊に追い込まれ、「政権批判ができる唯一の新聞」と言われていた英字新聞プノンペン・ポストも先月マレーシア資本に買収されました。

マレーシア資本といっても親フン・セン政権とみられるマレーシア資本で、早速気に入らない記事を書いた2人を解雇しています。

 

日本のおかしさが、これから徐々に効いてくるでしょう。

マレーシア、カンボジアの国民は口にしなくても知っているでしょうし、選挙で政権が代われば政府が、そうでなくてもその国の国民が、だんだん私たちを信用しなくなり馬鹿にするようになると思います。

 

昔から日本は独自外交が出来ませんでしたが、今は歩き回る割には損ばかりしてますます酷くなっています。自分の政権維持のためだけに出歩くので、税金が減って国益が減って、でも支持率が増えるんでしょう?

安倍外交が素晴らしいという人はどのあたりを褒めているのか私には見当もつきません。?*