GBWC2016


今年もそんな季節です。


ご無沙汰してます。


今年のお題は「誇張遠近法」←勝手に名付けたw


奥行きのあるジオラマ表現などで使う手法?なのかな・・・


スケール違いの機体を何体か使って、奥行きのあるように見させる効果を狙う方法ですね。



で、それを一体の機体の中で表現してみようと。


もちろん先人もいるわけですが、あくまでもサブ的な手法として採用されているようなので、

自分は、この「誇張遠近法」の「誇張」の部分をさらに昇華させてみようと思ったわけです。




早速ですが、使用キットはHGUCブルーディスティニーをメインに、EXAMシステム暴走中のBD1号機を選びました。


参考資料は、機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルーディスティニー です。



胴体をHG、右肩、腕の一部と右足をMG、腕先とジムヘッドはUCハードグラフの1/35キットやジャンクパーツから起こしました。




サイズ比較(笑)


一番左がHGUCジム、真ん中がSDサイズヘッド、一番右が、サイズ1/35のハンドパーツサイズに合わせたジムヘッド。

ほぼジャンクパーツとプラ板のスクラッチです(笑)




そのジムヘッドを鷲掴みにしているのが、UCハードグラフのジムの腕です。


細かいディテールが入ってて、もちろん五指が独立可動。

表情豊かなハンドパーツです。


この腕もそのまま使用するのではなく、BD1号機のディテールを付加させています。





ポージングはまだ煮詰め段階ですが、イメージはこんな感じで。


正式には、こんなポーズのシーンは出てこないんですが、ジムヘッドをむしり取ってというシーンが衝撃的なので、このシーンに的を絞ってみました。


サフ吹く前なので、ミキシング状態が分かりやすいでしょうかね。





ポージング然り、ジムヘッド然り、腕の長さ然り・・・

右上半身に、ほぼ重量物が集中する形状となってますので、必然的に右半身は肘、膝関節部を除いて固定ボーズとしました。

2mm真鍮線で補強もバッチリです。


遠近法による視覚効果を狙って、肩付け根、肩装甲から徐々に幅を広げる工作を施しました。


この辺のプラ板加工は箱組みで製作しているんですが、箱組みをするうえで非常に大事なのが、

プラ板の精度でして。

いかに直角な面が出せるか が勝負になります。


私の場合、模型仲間がワンオフで製作して譲ってくれた冶具がとっても役に立ってくれています(^^)





コイツに切り出したプラ板を乗せてヤスリをあてるだけで、切出したプラ板が直角に仕上がります。

今ではこの冶具も進化バージョンがあって、30度、45度、60°90°の角度を出せるようになっているようで・・・。スゴイ・・・w

↓けんたさんのツイッターです。 冶具の事もつぶやいてますよw

https://twitter.com/kenta1102


あ、この冶具もそうですが、けんたさんが気が向いた時だけ少数生産ものになりますので、気になる方は

けんたさんのブログをチェックしてみてください(^^)


私が勝手にアナウンスしているだけなので、先方に失礼のないようにお願いします。(ちなみにステマじゃないのでw)


全て手作業のワンオフ品なので、決して安価なものとは言い難いですが、それ以上の働きをしてくれる一生モノの相棒です(^^)





で、組み上げた全体のバランスがこんな感じ(笑)

いいんです、笑ってくださいw





今回はヴィネット仕立てにするつもりなので、100均で見つけてきたフォトスタンド(コルク地)に、

これまた100均のネオジム磁石を埋め込んで瞬着で固定。


脚裏側にも同位置にネオジムを仕込みます。


すると・・・





おおお・・・w


なんか迫力三倍増しwww


台座にパッチン!とくっついて、片足上げても微動だにしなくなりました。





一気に完成品に飛びますが、ジムヘッドは派手に汚し、カメラアイ部分はカバーガラスが割れたように。


GBWCファイナリストの常連、らいだ~Joeさん直伝の水性焼鉄色スポンジポンポン汚し&ウェザリングマスターで全体をしめてみました。


原作では市街地戦闘のシチュエーションだったので、アスファルト地のベースを作成。


右足つま先部分だけ、一気に荷重がかかってアスファルトにめり込む感を出してみました。




もう一つ、原作中にも幾度が描かれているダクトからのブフォォ!な排気ミスト表現。


右足の踏ん張った部分のダクトから綿で排気演出をつけてみました。



一次予選通過発表が9月末、二次予選通過のファイナル進出作品決定が10月末。


2014年に経験した、あの輝かしいファイナルのステージが今年の目標です。



今年の応募作品も、自分はとても楽しく製作することが出来ました。


製作中にも、仲間たちからいろいろな意見をもらって、それを反映させて完成した作品です。



ファイナルの、あの輝かしいガラスケースまでたどり着けるといいな・・・。