19日(日)は定休日でしたが、アメブロで仲良くさせて頂いております

若女将Reikoさんがエブリンにお越しくださいました。(5時から臨時営業でした。音譜

はるばる石川県から、この度企画された16日~22日の「花嫁のれん展」開催のためでした。


お忙しい中(後で知りましたが昼食も抜きだったようです。)、本当に有難うございました。


20081021

                右:若女将Reikoさん


熱心に着物リメイクの商品をご覧下さり、また短い時間でたくさんお話させて頂けて光栄でした!





翌日20日(月曜日)、私は文京区千駄木の旧安田邸へ向かいました。

「花嫁のれん展」です。

輿入れの日、花嫁はのれんをくぐり女の一生を踏み出すという・・・



旧安田邸




私は、このことを初めて知りました。


「花嫁のれん」は幕末から明治時代初期のころより、

加賀藩の能登・加賀・越中に見られる

庶民生活の風習の中に生まれた独自ののれんです。






花嫁が嫁入りの時に「花嫁のれん」を持参し、

花婿の家の仏間の入り口に掛けられます。


玄関で合わせ水の儀式を終え、

両家の挨拶をかわした後、

花嫁はのれんをくぐり、

先祖のご仏前に座ってお参りをしてから

結婚式が始まります。



こののれんは、着物(留袖)を分解して(リメイクして)のれんになったそうです。

上に家紋が二つありますね。

両端は、おくみの部分を縫い合わせてあります。

普通は、反物からのれんを作るそうです。







一枚一枚にエピソード(ストーリー)があります。

超感動的でウルウルしました。ドキドキ





私が最も印象に残ったのはこちら。  鶏と薔薇

薔薇の枝には棘まで見える。

「酉年生まれの新郎に敬意を表したのでしょうが、どんな親でも愛娘をやるというのは

切ないものです。せめて美しい花に棘を添えて、そんな思いを潜ませたのではないでしょうか。」

と、持ち主の言葉がありました。



結婚式の時以来、出されることのなかった沢山の花嫁のれんは、

ここ数年、展覧会という場で人々の前に出されているようです。

来年は、地元:石川県七尾市一本杉通りにて150枚以上ののれんを展示するそうです。


このような素晴らしい風習があったのですね。

もう、ひたすら感動でした。

物のない時代、配給の米を我慢して娘のために、のれんを調達した話や、

描かれた柄にこめられた親の願いや・・・

本当に



結婚って




ポン!



って出来なかったんだなぁ・・・




覚悟決めて、嫁ぐ花嫁の心情を知らせれるものでした。



※合わせ水の儀式・・・両家の水を汲み、それを混ぜて花嫁が飲む。その後、飲んだ杯を割る。

  これでもかぁーーーー!っていうケジメ、誓いです。

  「もう、振り返りません。この家に嫁ぎます。」



花嫁は、まじまじとのれんの美しさを見る余裕もなかったそうです。



若女将reikoさんのブログです。

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