19日(日)は定休日でしたが、アメブロで仲良くさせて頂いております
若女将Reikoさんがエブリンにお越しくださいました。(5時から臨時営業でした。)
はるばる石川県から、この度企画された16日~22日の「花嫁のれん展」開催のためでした。
お忙しい中(後で知りましたが昼食も抜きだったようです。)、本当に有難うございました。
右:若女将Reikoさん
熱心に着物リメイクの商品をご覧下さり、また短い時間でたくさんお話させて頂けて光栄でした!
翌日20日(月曜日)、私は文京区千駄木の旧安田邸へ向かいました。
「花嫁のれん展」です。
輿入れの日、花嫁はのれんをくぐり女の一生を踏み出すという・・・
私は、このことを初めて知りました。
「花嫁のれん」は幕末から明治時代初期のころより、
加賀藩の能登・加賀・越中に見られる
庶民生活の風習の中に生まれた独自ののれんです。
花嫁が嫁入りの時に「花嫁のれん」を持参し、
花婿の家の仏間の入り口に掛けられます。
玄関で合わせ水の儀式を終え、
両家の挨拶をかわした後、
花嫁はのれんをくぐり、
先祖のご仏前に座ってお参りをしてから
結婚式が始まります。
こののれんは、着物(留袖)を分解して(リメイクして)のれんになったそうです。
上に家紋が二つありますね。
両端は、おくみの部分を縫い合わせてあります。
普通は、反物からのれんを作るそうです。
超感動的でウルウルしました。
私が最も印象に残ったのはこちら。 鶏と薔薇
薔薇の枝には棘まで見える。
「酉年生まれの新郎に敬意を表したのでしょうが、どんな親でも愛娘をやるというのは
切ないものです。せめて美しい花に棘を添えて、そんな思いを潜ませたのではないでしょうか。」
と、持ち主の言葉がありました。
結婚式の時以来、出されることのなかった沢山の花嫁のれんは、
ここ数年、展覧会という場で人々の前に出されているようです。
来年は、地元:石川県七尾市一本杉通りにて150枚以上ののれんを展示するそうです。
このような素晴らしい風習があったのですね。
もう、ひたすら感動でした。
物のない時代、配給の米を我慢して娘のために、のれんを調達した話や、
描かれた柄にこめられた親の願いや・・・
本当に
結婚って
ポン!
って出来なかったんだなぁ・・・
覚悟決めて、嫁ぐ花嫁の心情を知らせれるものでした。
※合わせ水の儀式・・・両家の水を汲み、それを混ぜて花嫁が飲む。その後、飲んだ杯を割る。
これでもかぁーーーー!っていうケジメ、誓いです。
「もう、振り返りません。この家に嫁ぎます。」
花嫁は、まじまじとのれんの美しさを見る余裕もなかったそうです。
若女将reikoさんのブログです。