令和初の鈴鹿8耐は
台風と猛暑の中での波乱の一戦となりました。
今回の鈴鹿8耐は
TRICK STAR RacingとフランスのTati Teamとのコラボチームでの参戦。
左から、ジュリアン選手、マックルス選手、ケビン選手!
ジュリアン選手とケビン選手は今回初めて鈴鹿サーキットを走るという状況でありましたので、
コースに慣れるまでに苦戦が予想されました。
木曜日の練習走行では、
3度のクラッシュによるマシンの大破というアクシデントもありました。。。
しかし!
SSTクラスのワールドチャンピオンになった実績をもつライダーです。
走るたびにタイムを更新し、確実にラップタイムを刻んでいきました。
金曜の予選では
32位と振るわなかったものの、
データも収集出来て
決勝レースに向けて
ライダーは良い手ごたえを感じていたそうです。
土曜日は、台風の影響により
4時間耐久では転倒が続出し、2時間40分で赤旗終了。
フリー走行もTOP10トライアルも中止となりました。
そして迎えた決勝日。
昨日とうって変わって・・・
猛暑、襲来。
この日が東海地方の梅雨明けとなりました。
平年より7日遅い梅雨明け。夏本番の到来です。
スタート直前、気温は32度、路面温度は47度。
Are You Ready?
そしてカウントダウンからのスタート!
スタートライダーは、
バスティアン・マックルス選手。
快調なスタート
ファーストスティントを19位で通過!!!
5周目に17位へポジションアップ!!!!!
なんと
7周目には15位までに順位を上げました!
そんな中で、他車の転倒があったため
セーフティーカーが導入される場面もありました。
4周のセーフティーカーランの後にレース再開されました。
そして順調に周回を重ね、
1回目のピットインに入るというタイミングになりました。
ピットではマックルス選手を迎えるためスタンバイしていましたが・・・
いつまで待っても帰ってこない・・・
セクター3通過しない・・・
まさかのガス欠。
途中セーフティーカーが介入し、チームは周回数を伸ばすかの選択になり
周回を伸ばした結果、ガソリンが消耗し尽くし、
ストップしてしまいました。
その後マックルス選手はマシンを手押しして、
ピットに戻ってきました。
マシンの調子も良く問題なく順調に追い上げていただけに
このガス欠は大きな痛手となりました。
しかし、その後もチームは諦めることなく
8時間最後まで全力で戦い切りました。
その結果…
#4 エヴァRT初号機 Webike Tati Team TRICK STAR
178周 48位完走となりました。
ラスト数分は上位チームに8耐の魔物が襲い掛かりました。
チェッカーまであと4分、
10位以内キープできれば世界耐久選手権シリーズチャンピオンが確定していた
Suzuki Endurance Racing Team から白煙!!
エンジンブローにより煙を巻き上げ走る姿がモニターに映し出されました。
スタンドから大きなどよめきが・・・。
チェッカーまであと1分30秒、
ラストラップで先頭を走る
Kawasaki Racing Team のジョナサン・レイ選手がターン5でまさかの転倒。
会場からは大きなどよめきが再び。
赤旗が掲示されてレース終了となりました。
少々歯切れの悪い展開に。。。
最後まで何があるかわからない
これが鈴鹿8耐なのかと思い知らされました。
チェッカー後恒例となっている
ピットロードに帰ってくるマシンが走り
どのチームにも関わらずみんなで称えるのですが、
それもないままに終了となりました。
そして暫定表彰式では
YAMAHA FACTORY RACING TEAMが優勝チームとして
表彰をされましたが・・・
その2時間後、
赤旗の運用規則を再度厳密に精査した結果、
暫定結果を変更となり
#10 Kawasaki Racing Teamが優勝となりました。
今後鈴鹿8耐ファンに語り継がれる
記憶に残る一戦となりました。
2019年鈴鹿8時間耐久ロードレース
#4 エヴァRT初号機Webike Tati Team TRICKSTARの応援ありがとうございました
さらに詳しいレースレポートは
後日エヴァレーシング公式HPに掲載いたします
ナカノ(・ω・)b