8月も終わりの時期を迎えて、二十四節気の「処暑」の季節に入っています。文字通り「此処までは暑い」という意味で、暦が示す「残暑」です。2023年の今年は、8月23日~9月8日頃まで続きます。

 

しかし、このところの暑さは、以前の記事「ひこうき雲は誰を弔うのか ~ 20世紀後半の地球温暖化論」で取り上げた事情により、少々、現実は複雑です。

 

 

「ひこうき雲」と言えば、この夏はジブリ映画が復活し、「君たちはどう生きるか」が大きく話題になりました。インターネット上では、多くの方々が、様々な角度からの考察を公開しており、ここでの詳細は控えますが、映画の中でも重要な役割を担っているアオサギについて、少し触れます。

 

 

古代エジプトの聖鳥ベヌーがアオサギをモチーフにしており、古代エジプトで「鳥」は、宇宙を創造した天空の至高存在として神格化されています。青い色は、青い空を具現化したもので、エジプト神話のホルス神も、青い鳥を頭に持つ姿として描かれており、このイメージが「幸せを呼ぶ青い鳥」のアーキタイプになります。

 

ジブリ映画の「君たちはどう生きるか」のアオサギは、決して神々しい描き方ではなかったと思いますが、これには、呪術的な要素があり、今回のテーマとは異なるため、ここでは触れません。

 

「青い鳥」と言えば、夏に入る前の時期、「青い鳥」をシンボルに使用していた著名なSNSサイトが、新しいシンボルに切り替えたことも話題になりました。ツイートという名の罵詈雑言から、ようやく「青い鳥」は解放され、本当の意味での幸せを、人々は理解するようになるのでしょう。

 

 

天空の至高存在:ブルーエイビアン

「青い鳥」のオリジナルタイプは、高次元宇宙存在「ブルーエイビアン」です。その姿は、身長が3メートル以上あり、全身を青い羽毛が覆い、羽を広げたときの翼幅は6メートルを超える巨鳥です。

 

宇宙人の存在を疑う人々は、今も多いと思いますが、地球上に棲息する動物や昆虫などの生き物たちは、本来は太陽系外に生きる宇宙存在がオリジナルタイプであり、彼らの似姿を借りて、地球上の動物や昆虫たちが形作られたようです。

 

宇宙空間も数多に異なる環境があり、宇宙存在たちは、生きてゆくに最適な姿形を選択して生まれてきます。そのような姿形が抽象化され、角が取れて丸くなったのがヒューマノイド型であり、私たち人間のオリジナルタイプです。

 

昨今、地球平面説や宇宙否定論が流布されていますが、どれを受け入れようとも自由です。ただ一つ、人間とは他所から来た存在であり、その意味では、私たちは、今を生きている世界とは別次元の異世界から訪れた存在です。

 

 

幸せを呼ぶ青い鳥

メーテルリンクの「幸せを呼ぶ青い鳥」は、チルチルとミチルが青い鳥を見つけるため、不思議な世界を冒険しますが、冒険を終えて自宅に帰ってみると、そこで青い鳥を発見するという物語です。

 

「しあわせ」とは、一般には「幸せ」と書きますが、本来は「仕合せ」であり、「仕り(つかまつり)合わせる」という意味で、様々なことが重なり合い、物事は成り立つという意味になります。チルチルとミチルが、紆余曲折の体験を重ね合わせて、元の家に帰って来た時、青い鳥に巡り合うというシチュエーションが「仕合せ」の象徴です。

清く正しく生きることが正しい訳ではない

様々な体験を重ね合わせて「仕合せ」に至る道筋は、必ずしも、清く正しく生きることではありません。

 

宇宙開発における国際協調や、地球外生命に対する政治的プレゼンスの世界的権威者であるマイケル・サラ博士の著作「秘密宇宙計画」に、魂の在り方に関する興味深い概念があり、ここに引用します。これは、「ラー文書」「ロー・オブ・ワン」と呼ばれるもので、ブルーエイビアンなどの高次元宇宙存在の哲学的概念を伝えるものです。今回は、内容を要約し、少々、文章をアレンジしました。

 

魂を持つ宇宙の存在は、次なる進化を遂げる条件として、意識の51%を他者への奉仕へ向けるか、意識の95%を自己への奉仕へ向けるか、二者択一となる。

 

自己への奉仕は、状況によっては、互いを傷つけ合い、激しい乱世を生み出しかねないが、そのインパクトにより、多くの魂たちを目覚めへ誘導し、高次元への進化を促す強力なエネルギーを引き出す。

 

避けるべきは、どちらも選択せず、自分自身の意志を放棄してしまうことである。言い換えれば、同調心理に従うことで、犯罪者よりも、犯罪者の言いなりになって行動する末端こそ、最も罪深い存在である。

 

 

自己への奉仕が極端な方向へ暴走すると、意志を放棄した魂たちを巻き込んで、やがて悪魔崇拝のような過酷な状況を生み出す。意志を放棄して、言いなりで行動した魂たちは、心底悔やまれてならないだろう。しかし、そうした体験を通さない限り分からない魂は、繰り返し、同じ体験をさせられる。それを、別の言葉では「輪廻」と言う。

 

そして、悪魔を打倒するのも、また悪魔である。彼らは互いに叩き合い潰し合い、散々な痛み苦しみを体験し、自分自身の行いの真実を学ぶ。

 

引用ここまで…

 

他者への奉仕に意識を向けた魂も、自己への奉仕に意識を向けた魂も、様々な体験を経て、今世の一巡を終えます。体験を通して身に降りかかるエネルギーの強弱は、必然的に自由意志の発動に制限をかけます。

 

自然界の法則は、必ず安定化の方向へ向かいます。水は高いところから低いところへ流れますが、魂の自由意志は、低いところから高いところへ向かいます。この両方の調和の取れたところが、「青い鳥」の導く「仕合せ」です。

 

 左:マイケル・サラ博士   右:秘密宇宙計画に参加したコーリーグッド氏

 

マイケル・サラ博士の「秘密宇宙計画」では、実際にアメリカ宇宙軍の秘密宇宙計画に参加したされるコーリーグッド氏のインタビューが掲載されています。銀河系内外に関するコーリーグッド氏の発言については、様々な評価があります。しかし、歴史的な事実として公開されている過去の出来事と照合した場合、一致するところも多く、歴史は地上の出来事だけで動いている訳ではなさそうです。