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きれいになっちゃお[Part12]

  ◆プロが答える美容全般FAQ◆     ■第13号■2008.07.18■

    ~トミナガ☆マコト~
              http://www.tamagoya.ne.jp/cms/beauty/

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第13回

●防腐剤って本当に必要なの?

化粧品メーカーで仕事をして長いのですが、防腐剤についての質問も、時代と
ともに変化しつつあります。私が化粧品に関り始めたばかりのころは、防腐剤
というものがそもそも認知されていなかった時代で、入っていて当たり前でし
た。これは香料についても同じです。

その後、香料が、続いて防腐剤が皮膚刺激や皮膚への悪影響ということで指摘
されるようになり、入っているかどうかが問題視されるようになって、お客様
から、「防腐剤は入っていますか?」という質問を受け付けるようになりまし
た。

結論から言うと、ごく一部の製品を除いて、すべての化粧品には何らかの防腐
剤が配合されています。ごく一部というのは、水分を含まない製品(フェイス
パウダーや化粧油など)もしくは脂肪酸石鹸やリンスなど、原料それ自体に防
腐効果があるものです。

ただ、前者の商品であっても、美容成分が多く含まれるとそれの防腐が必要に
なりますし、後者でも酸化防止剤など安定剤などは含まれることが多いです。

防腐剤は製品の安全性を守るために、絶対に必要な成分です。美肌成分といわ
れるものは、ほとんどが雑菌の繁殖に適しており、酸化されやすいものも多い
ので防腐剤、酸化防止剤などがないと、すぐに変質してしまいます。

最近では防腐剤を減らすために容器に工夫をしたり、個別包装になっているも
のも多くみられますが、雑菌の中には空気がなくても繁殖できるものもあり、
やはり防腐剤は必要というのがプロの意見です。

ただ、世の中には防腐剤が入っていないという製品もあります。そういう商品


1)もともと必要ない

→これは、前述のとおり。ただ、これは処方の特性であって、企業努力とかで
防腐剤を配合しないように工夫されているわけではなく、また、それによって
特別に優れた何かがあるわけではありません。かつて、石鹸で、防腐剤無添加
なので、肌の弱い人でも安心です、といったコピーを見たことがありますが、
石鹸がアルカリ性なので、それに対する刺激は検討されているのかな?と、思
った記憶があります。(現在は、こうした表示は法律で禁止されています)

2)原料、もしくはその他の組み合わせで防腐力を出している

→個別包装など、特殊包装の製品に多いのですが、例えばグリセリンなどの、
それ自体が弱い防腐力を持っているものを多めに配合しているケースです。対
応できる菌に制限があるため、あまりきちんと防腐できないのが現実ですが、
処方努力は認められます。ただ、それらの原料にも防腐力に比例して皮膚刺激
があるため、大量配合が肌に与える影響が懸念されます。また、非常に処方自
由度が低下しますので、製品の性能の低下も否めません。

3)嘘をついている

→残念ながらこれがもっとも多いのが現状です。防腐剤無添加と書いておきな
がら防腐剤としてエタノールが配合されていたり(かつて、製品説明を見たら、
保湿成分と記されていて驚いた記憶があります)、あまり有名でない成分を配
合していたりというケースがあります。また、旧表示指定成分無添加という、
わかりにくい表現も散見されます。このケースではフェノキシエタノールがよ
く使われていました。これも防腐剤です。

日本で一般的なのはパラベンとよばれる成分(実は数種類あります)ですが、
これはもっとも汎用性が高く(さまざまな菌に対応できるという意味で)、少
量で効果があるため、相対的に安全性が高いためと言われています。確かに、
アレルギーが完全にゼロではないのですが、以前、ある大学皮膚科でテストを
したら、その可能性は相当低かったとのことです。

アレルギーのテスト用の試料は、かなり高濃度のため、それでテストをすると
刺激が出てしまうが、実際の製品の濃度はそれの100分の1くらいなので、
テストの意味がない、という指摘もあります。

欧米ではホルマリンドナー型という防腐剤(防腐メカニズムの総称ですが、難
しいので、ここでは説明を省略します)が一般的なのですが、日本人はホルマ
リンに対して非常に敏感な人が多く、トラブルの率が高いため、一部を除いて
日本では許可されていません。

海外ブランドで日本で販売しているスキンケアなどでは、わざわざ防腐系を変
えて、日本人用に製造しているものもあります。なので、同じ製品でも、海外
で買ったらかぶれてしまったという話を聞くと、このケースかなと思ってしま
います。

内外価格差が大きい製品の場合、そのブランドの国内販売会社ががめついだけ
の場合もありますが、上記のような手間がかかっている分が価格に乗っている
こともあるのです。


トミナガ☆マコト

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