そこで、新コマンド解説、第弐弾のスタートだ。
ライノセラスには、「UVN移動」というコマンドがあってその中に、スムーズ化というのがある。
![0](https://stat.ameba.jp/user_images/20160817/16/evance-dg/54/81/j/o0600040013725611593.jpg?caw=800)
で、このコマンドなんだが図のように閉じたループの方向のコントロールポイントの列にこのコマンドをかけると、…
![1](https://stat.ameba.jp/user_images/20160817/16/evance-dg/f5/99/j/o0600040013725611594.jpg?caw=800)
コントロールポイントの位置がシミュレーションされるわけなんだが、お気づきだった方も多いかもしれないが、なぜか列の中で一点だけ全く動かないコントロールポイントが存在する。
![2](https://stat.ameba.jp/user_images/20160817/16/evance-dg/dd/7b/j/o0600040013725611595.jpg?caw=800)
で、その動かない点に移動するコントロールポイント全体が吸い寄せられるままに終了。…チーン(笑)
なんでこうなるのか、動かない点はどういうコントロールポイントなのか、そして、対処する方法は。…
まあ、エヴァンスを使っていない人にとっては、すべては五里霧中で、これらの問いの答えは、「まるでわからない。…」となってしまうことだろう。(笑)
しかるに、ウルティマがあれば、
![3](https://stat.ameba.jp/user_images/20160817/16/evance-dg/34/41/j/o0600040013725611597.jpg?caw=800)
"DisplaySurfaceCVIndex"コマンドでこの動かないコントロールポイントのナンバー情報を知ることができる。
"i=0"、つまり、ここは閉じたループの方向であるU方向の始点であり、終点であるコントロールポイントであることがわかる。
ちなみに、おもしろいのが、
![4](https://stat.ameba.jp/user_images/20160817/16/evance-dg/16/dc/j/o0600040013725611596.jpg?caw=800)
この図は、変形させる前のサーフェスに「方向を分析」コマンドをかけたところだが、ご覧のようにサーフェスのシームの位置(白い矢印が集まっているところ)のコントロールポイントが、"i=1"になっているのがわかるだろうか。
つまり、サーフェスのシームの位置のコントロールポイントが、そのコントロールポイント列のゼロ点(始点かつ終点)になるわけではなく、実のところは、そのひとつ隣のコントロールポイントがゼロ点になるんだな、これが。
まあ、普通にオペレーションしているならこんなことまで知らなくていいと思っている人が多いかもしれないが、現にこのケースを見ても、知らないと問題の糸口さえつかめない。…のである。
こうなる理由はボンヤリと判ってきたが、それでは、解決策は、…
無い…。(爆)
いつになるかわからないが、いずれ出るライノのサービスリリースでこの問題が解決されるかもわからないので、それまで待ってくれ給え。(笑)
…ああ、思い出した。
そういえば、新コマンドの紹介をするんだったっけ。
![UVDir0](https://stat.ameba.jp/user_images/20160817/17/evance-dg/51/f7/j/o0600040013725638196.jpg?caw=800)
今回新規に搭載されたコマンド"SmoozingCVPointsLooserUVDir"を使えばいいんである。
![UVDir1](https://stat.ameba.jp/user_images/20160817/17/evance-dg/de/0d/j/o0600040013725638859.jpg?caw=800)
これなら、動かないコントロールポイントも存在せず、普通にスムージングできるのである。
そう、"EVANCE Ultima"は、初心者でも、ありきたりのものがなんとな~く作れるというよくあるジュエリー用プラグインではない。
仕事で、いろいろな要求を満たさなければならないCADユーザーのための「ソリューション」であるのだ。