今回は2012年に宝塚歌劇団を退団後、
蜷川幸雄演出『唐版 滝の白糸』
今年4月には『新版 天守物語』
と元宝塚の華やかさを兼ね備えつつ、アングラ精神をも持ち合わす
題して
『ドキュメント 大空祐飛さんのトレーニング』
をご紹介します
ご本人がこころよくトレーニング紹介を快諾してくれたので書かせて戴きます
まず大空さんと言えば宝塚歌劇団ファンで知らない人はいないといっても過言ではないと思うのですが
ちょうど大空さんが宝塚歌劇団を退団して、『唐版 滝の白糸』が決まったくらいから担当するにあたり再度YouTubeやビデオを借りて勉強したのですが、
正直初め難しいお題だなぁと思っていたのです
と、言うのも大空さんは男役のトップスター
男が男を演じるのですら難しいのに女性が男性を演じるとなるとそれはそれは並大抵の努力が必要となり何度も何度も男性の仕草や身体さばきを練習してきたと思うのです
それが身に染み付きすぎまして・・現に、初めてカウンセリングをしたとき普段の歩き一つとっても男性よりも男性らしい歩きをし惚れ惚れするくらいの歩きっぷりなんです
そして退団後の初舞台は女性役
まず取り掛からねばならないことが
『男性の仕草から女性の仕草で動ける身体作り』
無意識に動けた身体を再度見直し、
一つ一つ動きを確認しながら且つ、
表現者として滑らかにうごけなければいけないわけですから初めのころはストレスだったと思います
特に重点を置いたのが
『重心軸』
男性を表現するにあたってやっていた腕と肩の動作が女性を表現するときには逆の動作になるため軸がブレ思うように体幹が使えなくなってしまったのです
本当にほんの些細な事で変わってしまう表現て言うものの奥深さを目の当たりにした時期でした
元々筋量はあったのでここはお得意の
ファンクショナルトレーニングで補いつつ
背中と肩甲骨回りの柔軟性を高めたことによりしなやかな動きができるようになったと思います
これまで宝塚歌劇団を退団してからの舞台すべて観劇させてもらったのですが、
トレーニングと同様に
『１からの挑戦』
そんな印象をうけます
勿論あの華やかな宝塚歌劇団の経験を無にする事なく更に表現者として一歩を始めて行こうという
『覚悟』
みたいなものがひしひしと伝わってきます
東京公演は終わってしまいましたが、
【大阪公演】
『La Vie 彼女が描く、絵の世界』
8月22日（金）～8月24日（日）まで
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて3日間が始まります
是非男性女性問わず観ていただきたい
そんな舞台です
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