昭和2年から終戦・戦後までを描いた作品。
舞台は満州。
石原莞爾が満州事変で唱えた「五族協和」、「王道楽土」という理想と
満州国が日本の植民地になっていく現実の間で
役人である主人公は苦しんでいく。
日本の農民は凶作で苦しみ疲弊していたところ、
肥沃で広大な満州国で豊かな生活をできると夢を見せられ
多くの日本人が入植していく。
日本人は満州で豊かな生活を送り、
関東軍は横暴を重ねて満州を植民地化していくが、
日本が敗戦すると一瞬にして立場が逆転し、
満州にいた日本人は中国人に略奪、強姦、虐殺され、日本に帰る。
日本に帰れず残留孤児となった人もいる。
満州は日本人にとっても中国人にとっても悲劇の場所になってしまった。
満州を中心にした日中関係について良い勉強になる作品だった。
ただ南京大虐殺についての記述で
事実がはっきりしていない写真・事柄まで書いてしまったため
休刊したり、終戦前後の内容が駆け足になってしまったようだ。
それがなければもっと大作になってたかもしれないので残念。
