- 黒い雨
- ¥4,441
1989年、今村昌平監督。
広島の原爆の被害を題材にした作品。
昔学校で見た記憶がある。
主人公の女性(田中好子)は直接被爆はしていないが、
黒い雨を浴びたことにより、
だいぶ時間が経ってから症状がでてくる。
田中好子の髪の毛が抜けるシーンがとても印象に残っていた。
モノクロの映画なので
その時は古い映画だと勘違いしていたがそうではなかった。
あえてモノクロにしているようだ。
原爆を落とされた直後の広島の様子はとても生々しい。
黒焦げの死体、顔が判別できないくらい皮膚が溶けているのに彷徨う人など
原爆の恐ろしさが強烈に伝わってくる。
さらに、時間が経ってから症状が出て苦しむ人、
いつ症状がでるか怯える人、
原爆はいつまで広島・長崎の人々を苦しめるのか。
現在、核は"必要悪"として大国間の微妙なパワーバランスを保って大戦を防いでいる。
核無しでの平和は今のところ考えられない。
広島・長崎の恐怖が大国の攻撃を止めている。
日本だってアメリカの核に守られている。
日本人は平和な民族に生まれ変わった気になり、
核なんていらないと叫んでいるが
アメリカとの関係が切れた場合
アメリカの核の代わりに何で他国の攻撃を防げばいいのだろうか。
北朝鮮が攻めてきたとしても
もしかしたら自衛隊が善戦するかもしれない。
でも核を落とされたらそれで終わり。
核を持っていないと開戦=敗戦になってしまう。
核を持っていると戦争自体を防げる。
やはり人間は核を捨てられないのだろうか?
人間は永遠に核に怯えて生存していかなければならないのだろうか?