大盛況、大好評の内に第17回公演を終えることができた。
公演終了の翌日から、いろいろな人からお言葉をいただいた。
で、もう少しいろいろなご意見をヒアリングしてから、最後の日記をつけようと、ちょっと間が空いてしまった・・・。
・感動した
・泣けた
・ヒデがあれね、秀吉になるのとか、よかった
・続きが見たい
分類すると概ねこんな感じで、1週間も間をあけるまでもなく、ほとんどこの範疇内の良いご意見ばかりだった。
たった一つ「もっと見たかった(長くやって欲しかった)」という不平(?)があったが・・・。
お客様が見聞きしているのは、当日舞台上に表現されているものである。
主に役者であり、衣装であり、照明の雰囲気であり、音楽である。
「あのセリフがよかった」という評価ももちろんあったが、そのセリフをしゃべっているのは舞台衣装を着た役者であり、その時その役者を引き立てているのは、音響効果であり、照明である。
芝居とは、そうした協力のもとに「あのセリフ」が生きてくる表現様式だ。
「あのセリフがよかった」というのは、だから、決して脚本のみに対する評価ではない。
特に芝居は、映像のように恣意的な編集ができない。上演当日、お客様が役者は舞台効果から受ける影響は、他の芸能よりも大きいといわざるを得ない。
どんなに天才脚本家であっても、脚本の完成が本番の2週間前とかになってしまうようでは、役者が最大限の力を発揮することができないから、決してその芝居が良い作品に成るとはいえない。
役者に最大限の力を発揮してもらうためには、当然脚本は稽古開始前にあるべきである。
それだけではないが、Evaはそうした芝居創作をする上での、いくつかの当たり前のルールをきっちり守っている。
つまらない話だが、それが今回の、そしてEvaの評価の最大の理由かもしれないと思った。
いま、組織としていい状態になってきていると思う。
このまま、実績を積み上げ、脚本の上がりが遅いくせにえばりちらして若い役者をつぶし、結果たいして面白くもない作品を量産する、という、小劇場の世界に巣食う多くの愚者から、芝居という可能性のある芸能を解放したい、と私は考えている。
皆様、今回は本当にありがとうございました。
主宰 小林由木