肝がんのステージIIIを宣告され、がんのサイズはなんと直径15cm。
ここでは治療できないから他の病院を紹介すると言われたのが、10年前の今日。
2012年11月27日。
良くも悪くも天地がひっくり返ったような日々を繰り返し、生き続けることを目標にここまで辿り着くことができました。
ICUでは意識朦朧のなか、もう駄目かもと恐怖に駆られ、魂が抜けそうな記憶だけがおぼろげに思いだされます。
無理矢理思考をポジティブにおいてみても、わからないうちに突然我に返り、もう元には戻ることができない現実をしる。
メンタルが強いと散々言われたりもしたけど、これを何回も繰り返せば情緒も不安定になる。
神さまに懇願するとしたら、もう少しだけやさしい試練にしてほしいと許しを請うてみたい。
この試練は少し厳し過ぎると思う。
できる限り穏やかで安心に暮らしたい。
普通のくらしをしたいだけなのに。
ふと感じるこんな思いも贅沢な願いなのか。
良い思い出なんかないと思っていたけど大切なものがたくさん見えた10年でもあり、少しづつ心は改善され、そして成長できたのかもしれません。
良かったことは、きっとそのようなことなんだと信じたい。
この試練が始まった10年後の今日、記憶を辿ろうと『伊豆沼』へと向かいました。
https://www.kurihara-kb.net/smarts/index/27/
先日、友人から白鳥のお話しをされて、真っ先に思い出したのがこの伊豆沼。
気仙沼への出張帰り、いつも立ち寄って白鳥を眺めていました。
心のどこかに何かが引っかかっていて、いつも現実逃避をしていた公園。
多分、今は目に映る景色は違うはず。
(行ってみよう。)そう思った。
今日の日の出の予定は6時30分。
日の出に間に合うように4時30分に家を出発。
お天気も良くて、マガンの飛び立ちにもなんとか間に合いました。
ちゃんと見つめてみたのは、もしかして人生初かもしれません。
この白鳥たちは、いったい何を考えて毎年この沼にやってくるのだろうか。
来年もこの舞台に無事戻ってきてほしいと願った。
今日は、この景色をしっかりと目に焼きつけて帰ろうと思った。
白鳥を目で追い、ぼんやり眺めるだけで幸せになれるのは、心に少しゆとりができたからだろうか。
あの頃見えた景色は、結局、まったくなんにも思い出せませんでした。笑笑
だけど、白鳥がこんなにも美しいと思えたことは大きな収穫だよね。
いつまでも、生命の尊さを忘れないで生きていきたい。そう思った。
今日まで携わってくださった全てのみなさまに感謝申し上げます。
ありがとうございます。












